2007.09.01
キューブリック調廊下
[ 「マイルドにしぬ」 ]
これは、『マイルドにしぬ』東京公演の舞台となる赤坂REDシアターの廊下。
今日は美術担当の小指値や舞台監督の堀さん(ちょっと小橋健太似)とともに
REDシアターの下見に行ってきました。
楠野・水野は以前、まだオープン前に一度下見に行ったのですが、
美術プランの具現化には、その劇場の特性が大きくかかわってきます。
小指値の面々は、まだ赤坂REDに行ったことがない・・・というわけで、
実際にこう、社会科見学な感じで行ったわけです。
で、未だによくわからないのですが・・・・ってこれ、わからなくちゃダメだろうって話
なのですが、舞台制作って広さや長さを表すのにみなさん
「○×間(げん)」とか「○×尺」とかで話されるわけですよ。
TV、ラジオ等にはさすがに20年以上首突っ込んでるので大概の言い回しを
理解できる楠野さんですが、未だにこの「げん」には惑わされます。
いや、惑わされるどころか、全く持って長さのイメージがつかめませぬ。げんって。
いやまあ、TVだってげんだの尺だの使わないことはないのですが、脚本を書く作家には
全く縁のない世界の話でして。そういう現場作業的なことって。
作家ってどこかで無責任なのです。
バラエティーもドラマも、「書いちゃったら終わり、はい後は現場の皆さんお任せします」
的な無責任さがないと、もうとても怖くて本なんて書けません。・・少なくとも楠野さんは。
現場の広さとか寒さとか暑さとか寒さとか臭さとか深さとか美しさとか汚さとか、
そういう現場情報を知ってしまうと、
「暑い現場に暑苦しいことは求められないな」と、ぬるめてしまうのです。手を。ぬるっと。
だから多分多くの作家さんがそうだと思うのですが、余り現場には行きたくなかったりします。
現場が「げん」や「尺」の世界で汗水流している中、一人自宅でパソコンに向かう。
てかまあ、「ふっ、俺って孤独だなぁ」っていう作家感にむしろ浸りたかったり、
現場に行っても誰も話し相手いなくて寂しかったりするから、ってのもでかいのですが。
まあ、そんな「げん」や「尺」の世界に生まれて初めて立ち向かっているわけですが、
って、立ち向かっているのは美術の小指値や堀さんなわけですが、
そんな現場に身を置いてると、「ああ、舞台作ってるなぁ」と今更ながらに思います。
・・・って、だったら廊下じゃなくて舞台の写真載せろって話か。