2008.04.26
カレーで負けたお母さん。
[ ひみつ集会 ]
昨日の続き。
水野が気楽に言った「カレー対決やろう」この一言が、対戦相手・快快の山崎君に
火をつけた。
もともと彼は、今、イタリアンで働きつつ、舞台活動をやっている。
まあセミプロなのだ。「そこらの料理上手な男の子」を超えている。
で、何回か快快の稽古を見たことがあるのだが、演出家に(そのときは篠田だった)
必ず食い下がるのだ。納得いくまで物事を突き詰めたい性格なのだと思う。
水野がお気楽に言った「カレー対決」が、山崎君の熱き魂を揺さぶったのは
間違いない。彼は当日、鶏がらを骨から砕いてベースのスープを作るという、
おまえそれどこの行列ができるラーメン屋だよ、という感じのカレーを作ってきた。
準備には1週間かかったという。
大体、市販のルーを全く使ってないのにえらく深い味が出てるのだ。
水野ももちろん努力したし、魂も込めた。前日の深夜までかかって仕込んだカレーは、
十分にお金の取れるカレーだった。
だが負けた。そりゃ仕方ない。
水野の真剣っぷりをあらわすエピソードが一つ。
山崎君から「ビーフカレーを作ります」と本番数日前に聞いた楠野さんは、水野に
「ビーフカレーらしいから、(イベントとして)具材を変えたほうがいいんじゃない?
二種類の差がわかりやすくなるから」と提案した。
まあ、イベントを構成する作家としては当然していい提案だ。
ところが水野は、
「ビーフとチキンにすると、具材の好き嫌いで勝負の質が変わっちゃうから、
公平に、ビーフ対ビーフで勝負したい」
と、自分も真っ向からビーフで対決することを望んだのだ。
「戦略」とか「裏をかく」といった精神は、この人に全く無いのを忘れていた。
いつでもひたすら、目の前のことに真剣なのだ、この水野美紀という人は。
今回の敗北は「玉砕」というにふさわしい。しかし、きっとこの敗北から何かを
学び、また一つ太くなって帰ってくるに違いない。怖い。
ちなみに、山崎君によるとおいしいカレーを作るコツは、
「まず、おいしいシチューを作ることが基本」だそうだ。
スープ&フォンドボーで作ったおいしいシチューがベースにあり、あくまでスパイス(ルー)
はそこに混ぜるもの、ということだろう。
そんな山崎君も出演する快快の次回公演が、5月15日から王子小劇場である。
タイトルは「ジンジャーに乗って」。ちなみに、ジンジャーってのはセグウェイの名前らしい。
舞台でセグウェイを駆使するようで、すでに面白そうな匂いがぷんぷんする。
小指値が快快に改名して、初の公演だ。
5月19日の昼公演では、私、楠野さんが公演後のアフタートークにのっそり出てくる。
プロペラ犬の裏話なんかもできたらと思ってるので、よかったらぜひ
いらしてください。
実際の話、プロペラ犬を語るのに、快快の存在は本当に大きい。
快快を見ると、今年の第二回公演も2倍楽しめるはずです。
あ、今日から「あの空をおぼえてる」公開になりました。
そんな水野美紀の、全く別の一面が見れます。親子で見たりすると、
また別の感慨があるんじゃないかなぁ、この映画。
明日、27日も水野の舞台挨拶があるみたいで・・・
【ユナイテッドシネマ豊洲 で、10:15の回上映後 】
【川崎チネチッタ で、13:00回上映後 】
とのこと。
ぜひ見に行って、「カレーは負けたけど映画はよかったよ~!」と声をかけて
あげてください。
※ ※ ※ ※
プロペラ犬脚本家・楠野一郎へのお仕事のご依頼、
お仕事関係のお問い合わせはこちらのジョブコンタクトから!