プロペラ犬、また来年も

「ジャージマン」振り返り。

振り返りはきりのいいところで今日までになります。
年内最後のブログということで。

まだまだ書きたいことはたくさんあって。
甘エビ男のことも書いてないし、
誰もがなぜか口ずさんでしまう名曲「片山マンのテーマ」を作った音楽の
西山さんのことにも触れられてないし、
設楽さんのことも玉置さんのことも水野のことも福原さんのことも
まだまだ書きたいのだけど、とりあえずはここでひと段落。
DVDの中で、何らかの形で入れられたらいいのですが。

あ、DVDの発売時期はまだ確定してません。
年明けにはそこらへん、そろそろ詰めていかないとですが。
発売時期等々、決まったらここでお知らせします。

幸いにして、プロペラ犬は来年・・・第三回公演がすでに決まっており、
その後にもあれやこれや、水面下で水野と共にふーふー言いながら
動いていることもあります。
今年「ジャージマン」で出来たこと、出来なかったこと、
全て経験値として水野と楠野の中に積み重ねていかないと、うちの
場合は単なる「年に一度のお祭り」になってしまうわけで。

お祭りではなく、あくまで日々の営み。
プロペラ犬という自分たちの土地でで作物を植え、育て、収穫する。
それがたまたま「1年」というスパンの中で行われている。そんな感覚です。

そういう意味では、今回、設楽さん、玉置さん、そして演出の福原さんから
得られたものはとてもとても大きくて。
昨年の河原さんや入江さんも含め、毎回のスタッフと客演陣の方々の残した
【養分】をこの土地に蓄積させることで、うちでできる作物が少しずつでも
良いものになっていけば、と。
良いものにしていかねば、と。
そのためには、プロペラ犬という土地に毎年植える種(脚本)を作る人間として、
もっともっともっともっともっと×100、
前を見据えて精進せねばならない、と、
そんな当たり前のことを思います。

「ジャージマン」をご覧になった方、たぶん今回初めてプロペラ犬というもので
舞台女優・水野美紀に初めて触れた方も多かったのではないかと思いますが。
お口に合いましたら、次回以降も気にかけていただけたら幸いです。

では、良いお年を。

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「ダークナイト」再公開!

「ジャージマン」の本番が終わったらずっと楽しみにしてたことがあった。

千秋楽と同時に発売される「ダークナイト」のDVD、それもバットポッド
(バットマン専用バイク。あの、タイヤが異様にぶっとくてかっこいい奴)
のフィギュア付きの限定版を買うこと!
これはもー、ダークナイトを劇場に4回見に行った人間としては楽しみと言うより
責務である。これ買わなくて今年何買うの?というぐらいの強い責任感を持って
その日を待ちわびていた。

しかし!
以前も書いたが、大阪千秋楽の翌日に高熱を出してしまった。
二日ほど寝込み、なんとか回復してDVDショップに行ったのだが、
どこもかしこも限定版は売り切れ。都内20軒ぐらいあちこち回ったのだが、
二日間出遅れてしまった男に売る限定版などどこにも無い。
うむむ、正直舐めてたのだ。だって、世界的には「タイタニック」に匹敵する
超ド級のヒット作だったにも関わらず、日本での興業成績は「まあまあ」レベル。
たぶん今年のヒットランキングのベスト20にも入ってないはず。
日本人はバットマンに冷たいのだ。ティム・バートン時代からそーだったけど。

で、そんな状態だったから、まあ予約しなくても手に入るだろと思ってたし、
二日の出遅れも気にしていなかった。
だがしかし、なんだかDVDはもんんのすごく売れてるそうなのだ。日本でも。
その証拠に、来年1月に急遽劇場での再公開も決まったらしい。
(アカデミー賞の発表時期にも合わせてるのかも)

再公開は単純に嬉しい。
DVDで見ても十二分に素晴らしい大傑作だけど、これはやっぱりデカイ画面と
デカイ音で【体験】すべき作品だ。いろんな人に見て欲しい。
てか、また見に行ってしまいそうで怖い。自分が。

あーあ、再公開の劇場でバットポッドのフィギュアだけでも売ってくんないかな。

全然関係ないが、今出てる「シアターガイド」2月号には
「ジャージマン」終演直後の水野美紀の写真と共に、
インタビューが載っている。
女優の顔、というよりはどっかの中小企業の社長、みたいな貫禄漂う顔だ。
快快のメンバーにもよく言われるのだけど、こと貫禄において、
水野と私・楠野の間には雲泥の差が存在している。
年明けに出る「演劇ぶっく」のインタビューでは(二人で受けました)
そこらへんの空気感が如実に出ていて我ながら面白かった。

あーあ、どっかに貫禄売ってねーかなー。

※     ※     ※     ※     ※     ※
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光るスケッチブックと、暗転中の謎

「ジャージマン」振り返り。

3場「ジャージマン」の中から、小ネタをいくつか。

まずこれ。ミツル(玉置さん)とママがスケッチブックを覗き込むシーン。

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ご覧の通り、二人の顔が光っている。
「パルプ・フィクション」なんかでもあったけど、なんだかすごいものを
見た感が出る演出。福原さんの小技が効いている。
ぱっと見ると、スケッチブックに照明が仕込んであるように見えるが、
本当にそれでやろうとしたらすんげー予算がかかる&段取りが増えてしまう。
うちは決して予算ウハウハではない&舞台上で、役者さんに任せる段取りはなるべく
最小限にしたい。
で、福原さん、どーしたかというと、
スケッチブック(開いたページ)に、銀紙を貼り、
そこにうまく反射するように照明を当てたのだ。
すると、こーなる。
ここらへんのアナログな技が福原さんはすごく冴えていて、非常に参考になった。

そしてお次。

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映像の中でジャージマンと戦っていたママが、いきなり壁を破って飛び出すシーン。

毎回、うまく破けるかどーかドキドキで見てたのだけど、
幸いに一度も失敗は無く、綺麗に水野が飛び出してくることが出来た。
おかげで毎回、ここは受けた。

ただ、これにも小技があり、本番前、舞台部チームが紙に(目に見えぬほどの)
小さな穴をいくつも開けているのだ。
おかげで、水野の一突きで紙は綺麗に破けるようになっている。

ただ、この紙、2場の【ひでお】からずーっと壁として使われている。
で、ごくたまに、水野と設楽さんがネギと剣でチャンバラする際に
当たって、小さな穴が開いてしまうことがあるのだ。
見ているぶんには「なんかの傷かな?」ぐらいの穴だが、そこに何か引っかかって
万が一破けてしまったら、このサプライズが台無しになってしまう。

本来なら、ネタ終わりの暗転で舞台部さんがさささっと直すこともできるのだが、
今回はネタとネタの間を全てつなげているので、そこで直すのは不可能。
で、どーしたかというと、2場の終盤、ひでお(水野)と平井(設楽さん)が
×××する例のシーン。真っ暗な中、二人の怪しげな声だけ聞こえるあの
ときに、こっそり直してたのだ。
たぶん、誰にも気づかれてないと思う。

「壁がただの紙」というのは演じる側にとっては
「絶対に破っちゃいけない」とかなりの緊張をしいられたらしく、
設楽さんも水野も、2場では壁との距離感をかなりシビアに考えながら演じていた。

他にも「あそこはああだったんだ!?」っていう小技はいろいろあるので、
できたら何らかの形でDVDの中に残したいな?とは思ってます。

あ、全然関係ないけど、「ジャージマン」って、中国語にすると
「運動服先生」になるらしい。
それは、普通の体育教師ではなかろうか。運動服先生。

ミコとジャージマン

「ジャージマン」再び振り返り。

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水野が演じたこの人、役名は【ミコ】。
設楽さん演じるジャージマンがこの【ミコ】を奪いに来ることから話が始まるのだけど、
この【ミコ】って名前にいわくがあった。書いた自分も知らなかったいわくが。

これはほんとに本番が始まるまで全然知らなかったのだけど、
設楽さんが奥さんのことを【ミコ】と呼ぶのだそうな。
どっかの番組で(くりぃむなんとかだったかな?)話したことで、
バナナマンファンの方々にとっては周知の事実だったらしい。

そーゆー狙いで【ミコ】って名前にしたわけじゃなかったんだけど、
それを知ってる方が見ると「きゃっ!設楽さんたらもー!ジャージマンっていうより
オサムマンじゃないっ!」って見えるらしい。
それ知ってたら名前変えたんだけどなぁ。そんな萌えはいらぬのに。
てか、ミコでさえなければどれでもいいのに、なぜミコにしてしまった俺よ。

登場人物の名前を決めるとき、割と考える。
人に伝わるかどうかはさておき、というかこっちの思惑が伝わってしまうと
恥ずかしいのでむしろ
「伝わらないほうがいい」のだけど、それぞれの名前に意味があったりもする。
例えば去年のゾンビ女優「桜井メロ」なんかは、パンフとかにも書いたけど
ゾンビ映画の大家、ジョージ・A・ロメロ御大に敬意を表したもので。
先に「名前はメロがいいなぁ」と思い、それに付ける苗字はいかにも日本ぽい
響きで、大御所っぽくて、言葉のリズム的に「苗字4語、名前2語」がいいなぁ
などと考えて「桜井メロ」にした。

ミコは、苗字まで考えてなくて
(ていうか、片山と結婚するならどっちにせよ【片山ミコ】になっちゃうし)
ただ、二度出てくるキャラだし、ぱっと聞いて忘れない、短いのに耳に残る
名前で、微妙に浮世離れしてるのがいいなぁと思って【ミコ】にしたのですが。
あ、それと、なんか「M」で始まる名前にしようと思ったんだ。
「ママ」もそうだけど、なんか片山が子供のように甘えてる感じに
聞こえる気がして。だから「モコ」でも「ムコ」でも良かったんだけど。
まさかミコという名前ににそんな背景があろうとは。しまった。

特にコントの場合、名前を一生懸命考えても結局劇中では呼ばれないことも
多くて、あんまり意味がなかったりもするのですが、
なんか書く側の気持ちとして、名づけるという行為に意味があるような。
そのくせ、去年の「湖の女神」なんかは名前をつけてなくて、「井戸女」などと
呼ばれたりもしてるんで、あんま偉そうなことは言えないのですが。

ケータリングクリスマス

昨日はイブ。
ということで、イブ的なこととは全く関係なく、
水野が今撮影している某アクション映画の撮影現場に見学に行ってみた。

「ジャージマン」でもやりすぎアクション映像を撮ってくださった辻本貴則監督で、
同じくアクションの振り付けを担当してくださった園村さんがいて、
水野美紀が金髪、ってことならそりゃあの映画のパート2なんじゃねーの?
って気づく人は気づくはず。
ま、そーさね、そのうち発表されることでしょう。

こないだ見たうちのアクション映像の撮影が面白くかつ参考になり、
いつかちゃんとしたアクション映画の現場を見てみたいなぁと思っていた。
仕事柄、連ドラとか映画とかの現場を覗くことはあるんだけど、
アクション映画の現場は見たことが無かったし。

で、「24日ならアクションシーンやってるから見学に来ても面白いかも」
と監督と水野のOKをもらい、
都心から電車を乗り継ぎ乗り継ぎまた乗り継ぎ、
駅から山道をひたすら歩いて、
撮影現場である某倉庫までおじゃました。

こそーっとおじゃましてみたら、丁度アクションシーンの最中だった。
前にも書いたけど、アクションシーン(一対一の立ち回り)って、
ほんと、2?3秒単位にアクションを刻み、同じ動きを何度も繰り返しながら
いろんな角度でカットを撮っていくことの繰り返しなのだ。
もちろん、演出される方によると思うのだけど、辻本監督と園村さんのコンビは、
ほんとにカット数が細かい。当たり前なのだけど、演じている水野も、
同じ動きを同じタイミングで何度も何度も繰り返す。
気を抜いたらケガをするので一回一回集中せねばならない。のだろう。
外から見ていると、それは淡々とした・・・「撮影」というよりは
一片ずつパズルのピースを埋めていくような作業に見える。

改めて見るに、映像と舞台じゃ(同じアクションシーンでも)
使うスキルの種類が全然違うなぁ、と今更ながら思う。

んで、ケータリングの時間。暖かいご飯を、牛丼かマーボ丼にしたもの。みんな
両方かけて牛マーボ丼にしてた。あと、暖かいスープ。
なんせただの倉庫、寒いのでこれはほんとにありがたい。
弁当だったらテンション上がらないよなぁ。細かいとこだけど、ケータリングって
ほんと大事だ。人間だもの。BYみつお。
今日はイブということでケーキもついていた。
恐らくブログ用にその写真を撮っている水野。を撮ってみた。

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撮影はおそらく深夜まで続くだろう。
終電がなくなる前に現場をそろりと抜け、一人、てくてくと駅に向って山道を歩いた。
とてもとてもタクシーなんかくる場所じゃないのだ。
ただ、行きは駅から現場まで40分近くかかったが、道もわかったし、30分ぐらいで
着くんじゃないかと思って。

目の前3mも見通せない、真っ暗な山道。誰一人としてすれ違うことも無い。
道に迷った。
半泣きになりながら3時間歩き、駅についたころには24時過ぎていた。
ああ、こんなイブ。家に帰れず、ホテルに飛び込み一人寝た。

あ、「ジャージマン」振り返りネタは今年いっぱいぐらいやります。
また次回。

※     ※     ※     ※     ※     ※
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ジョーカーとピンクのブーツ

「ジャージマン」振り返り。
今日は1場、オープニングの「片山さん」。


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片山(玉置さん)が理不尽にジャージマン(設楽さん)と婚約者のミコ(水野)
に弄ばれるのだけど、よく考えたらホントにひどい目にあっている。
ひどい。笑えないよ。いや、笑ったけど。

水野+設楽さんと、玉置さんが2対1になってしまう構図に関しては
このキャスティングが決まったときからずーっと考えていた。
設楽さんは(バナナマンライブ等で見ていて)
「何を考えてるかわからないんだけど、人をいつの間にか自分のペースに
巻き込む男」がすごくうまい。
人をおちょくってるんだけど、その立ち振る舞いに悪魔的な魅力があって、
なんだか第三者的に見てると「こいつに味方しといたほうが楽しいんじゃないか?」
と思わせるような人物像を作るのだ。設楽さんは。

かたや玉置さんは、素顔も含めて実直そのもので、
どー考えても悪魔ではなく、かといって天使でもない。
「翻弄される普通の人」をやってもらうならこの人、と思って玉置さんに
オファーをした。
脚本を書いた自分としても、
やっぱりほとんどの人はジャージマンにはなれないわけで、
せいぜいあんだけボロボロになってなれるのは片山マンが精一杯なのだ、
っていう思いがあったりもして。

5場で、片山マンがみっともなくも必死に三角締めを決めようとして
ぴょこぴょこ跳ねてるあたりなんかは、水野の突っ込みもあって笑える
シーンなのだけど、個人的にはなんだかじーんときたりもする。俺だけだろーな。

ま、「コントだろ」って言われればそれまでですが。
そーなんですよねぇ、コントはコントなんですけど。
DVDで見直したら、また見方が違うのかなぁ、などとも思ったりもする。

脚本の第一稿を上げた後に
「ダークナイト」を見たら、ジョーカーとハービー・デント(トゥー・フェイス)の関係が
なんだかジャージマンと片山マンの関係みたいに見えた。
もちろんジョーカーが設楽さん(ジャージマン)、デントが玉置さん(片山マン)。

小ネタの話。
ミコは、ウエディングドレスの下に、こんなピンクのブーツを履いている。

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これ、最初はドレスに合わせてヒールの高い靴、という案もあったのだけど、
ミコはこのシーンでかなり走る。
水野は「ヒールがあっても大丈夫」と言ってたのだけど、福原さんが
「実際は大丈夫でも、見ていると不安に思わせてしまう」とのことで、
このブーツを合わせることになった。

面白いもんで、アンケートを見てみると、
女性からは「あのブーツが可愛かった!!!」
男性からは「なんでドレスにブーツなんですか?」
と意見が二分。
個人的には、あのブーツで大正解だったと思う。

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折りたたみ美術

「ジャージマン」振り返り。

今日は佐々木文美(快快)による舞台美術について。

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今回の「ジャージマン」、ご覧になった方に必ず褒めていただいたのが、
この舞台美術。
簡単にいうと、ひとネタごとに舞台が背景が縦や横に開いていき、
前のネタで(例えば)木の葉っぱだと思ってたものが魚だったり、みたいに
重層的に世界が開かれていく、というもの。全然簡単に言えてませんな。
まあ、舞台の上で「飛び出す絵本」が開かれていく、と思ってもらえれば
よろしいかと。

で、これは本番前のから舞台。

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美術担当は昨年と同じく快快の佐々木文美嬢。
彼女のセンスはホントに独特で、一口に言うととてもおもちゃっぽい。
彼女の美術の中に役者さんを置くと、なんだか箱庭の中のお人形というか、
アニメの中の登場人物のように見えて、うちの方向性ととても合っている
ように思える。

ちなみに、3場の舞台上にあって異彩を放っていたこの猫。

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猫と呼ぶには余りに毒々しい、というか現実感のないカラーリング。
これ、佐々木が自分で持ってきたもので、メキシコで買ったものらしい。
メキシカンの目には、猫はこー見えるのか。
言われればヒゲもメキシカンぽい。
恐るべしルチャリブレの国。猫が赤い国。

ちなみに、佐々木本人の今回のこだわりは、
「舞台から客席に風を起こす」ことだったそーで。
一場と2場のつなぎで、でかい書割がふわーっと倒れるあのシーン。
後ろから見てると、最前列のお客様が全員「びくっ」となっててちょっと面白かった。
確かにあの瞬間、「風」が動くのだ。
なんだかとても面白かった。
あの後の玉置さんの「涼しっ!!!」は毎回鉄板で、受けない日がなかったし。

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ドラゴン

今日も「ジャージマン」振り返り。
改めて、ネタバレ全開ですのでDVD発売まで何も情報を入れたくない、
という方はさらっとスルーしてください。

さて今日は4場の【ドラゴン】。

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すごく単純に言ってしまうと、「道場コント」がやりたかったのですよ。
道場ものというか、「師匠と弟子もの」ってのはコントの中でもすごく
基本にあるジャンルの一つで。
キング・オブ・コントでもバッファロー吾郎さんがやられてました。
そーいえば昔、カンコンキンでも関根さんがわけのわからない格闘術を教える
「ジューシー柔術」ってネタを書いたなー。内容全然覚えてませんが。

なんかもー、コント以上でもコント以下でもなく、コントですよこれは。
師匠(水野)のキャラが妊婦っていうのは、まあ実際賛否両論だったのですが、
香港アクション映画の修行物でよくある、
「師匠がどう考えても変人で、弟子(主にジャッキー・チェン)が振り回されて
なんだかひどい目にあうんだけど、いつの間にか心が通い合ってる」
ってのが好きで。あーゆーのが、水野だったらどーできるかなぁと。

実際、好き嫌いがはっきり別れるネタかなぁと思うのですが、
この設定で映画一本作りたいと思う私は、おかしいだろうか。おかしいんだろうな。

でも真面目に書くと、このネタは、拙い我が脚本を、
水野と玉置さんが本当によく高めてくれたと思うのですよ。
実際、道場ものコントって死ぬほどあるけど、「女が師匠」ってパターンは
見たことが無い。普通、成立しないと思います。

唯一、今年見た映画「ウォンテッド」で、
アンジェリーナ・ジョリーがダメ男をボッコボコにしごいていて、
それがまさに「道場コント」みたいで面白かったのだけど、それぐらいかも。
つまり、アンジェリーナ・ジョリーと水野美紀ぐらいにしかクリアできないと
思うのですよ、「女が師匠の道場コント」って。

作家が書くのは簡単ですが、
これを実際に肉体を通して形にして、しかも笑いを取りに行こうってのは、
水野美紀にしか望めないかもしれません。・・・と、ほめてみる。

玉置さんも、たぶん、この手の「コントっぽいコント」って初めてだったと思うのですが、
不思議と水野がいたぶっても可愛そうな感じにならなくて、面白かったなぁ。
日々のカーテンコールで、M体質が露呈していくにつれ、「なるほど、そうだったのか」と。

ちなみに、こちら↓の掛け軸の文字は、水野が自分で書きました。

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うーん、男の書く字。

星空ひでおと謎の契約社員

「ジャージマン」振り返り企画、続いては2場。
「猫のお化けのやつ」とか「ヅカ風のやつ」とかいろいろアンケートには
書かれてましたが、一応、タイトルは【ひでお】。

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たぶん、単純に「笑いの量」で言ったら、今回のネタの中で一番
多かったのじゃないかと。このネタ。
アンケートでも2枚に1枚はこのネタに言及していたような。
てか、これ、見てない方には「水野美紀、何やってんだ?」って見えるのかな。
何やってんでしょーねぇ。真剣にこーゆーことを1ヶ月お稽古してきました。

このネタも、実は最初に書いたときは星空ひでお(水野)のキャラが全然
違う感じでした。
「このキャラを水野にやらせたいためのこの話」ではなくて、全然別のキャラで
最初書いたのですが、水野にイマイチピンと来なかったらしく、
「じゃあ・・・」と、以前水野が「こーゆーキャラ(宝塚風)をやってみたい」
と話してたキャラをこのネタに移植して書き直した、というのが真相です。

最初、どんなキャラで書いてたかは伏せておきます。
それはそれで相当突飛なやつでしたけど、
来年以降、どっかでやるかもしれないし。
「猫のお化け」という設定にヒントが隠れてますが。

で、相手役の設楽さん、実はこれ、役名があって・・・
【平井】といいます。
なんで平井にしたんだったかな。
なんとなく、いい人っぽい響きがいいなぁと思って平井にしたような。
アンケートにはことごとく「あの、契約社員の人」と書かれてましたが。

平井(設楽さん)がひでお(水野)に
「SEXさせてもらえないだろうか・・・・」
というのを言いたいけど言えない、でも言う、みたいな駆け引きのシーンがあって、
ここは本当に大好き。
あれはもー、本当に設楽さんあてがき。設楽さんなら絶対面白い、と思って
書きました。
あれを面白くできるのは、設楽さんと若い頃のスティーブ・マーティンぐらい
じゃなかろーか、と思う。
そういえば稽古場ではあそこで必ず水野が吹いてしまってたのだけど、
本番では千秋楽を除いて一回も吹かなかった。
千秋楽は設楽さんのしつこさに負けてついに吹いてしまってたけど。

なお、ひでお登場シーンで平井と踊るタンゴは、
マエケンこと前田健さんによる振り付け。
福原さんとマエケンさんはダンダンブエノ以来の仲良し、
それに水野が映画の撮影で親しくなりまして、そのご縁でマエケンさん、
ノーギャラで振り付けに来てくださいました。

しかし、その日はたまたま設楽さんがこれない日。
設楽さんレッスン用のビデオを撮って、翌日から毎日水野と設楽さんの
ダンスレッスンが始まってましたが、まあこのー、設楽さんが踊れない(汗)
水野も決して踊れるわけではないのですが、設楽さんはほとんど水野に
振り回される棒切れ状態。
・・・とはいうものの、設定上も笑い的にも、
あまりうまくなりすぎてもよろしくないわけで、
最終的には「程よく踊れてない感じ」に収まったのではと。

あとは、小屋に入って、実際にセットの前でやってみてから福原さんが足された
細かいギャグも多かったですね。
福原さんの演出は、「あるものは必ず利用する」という貪欲さがあって、
見ていてとてもとても参考になりました。

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水野ママの殺人拳

いきなり関係ないけど、ずーっと映画が見られなかったもんで、
久々に映画館で「ウォーリー」を見たのだけど。
いやー、これはいい映画だわ?。
今更ピクサー作品に「いい映画」は当たり前の形容詞だけど、
これは個人的には「トイ・ストーリー」1作目以来の大傑作だと思う。
ま、昔からロボットもの、特にもの言えぬロボットにめちゃくちゃ弱い
(R2?D2とか「アイアン・ジャイアント」とか)のだけど。

さて、そんないい気分のまま「ジャージマン」振り返り。
今日は3場の【ジャージマン】から、
ママ(水野美紀)の映像でのアクションシーン。

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ここは、パンフとかには記載しましたが、
水野の主演アクション作「ハード・リベンジ、ミリー」の辻本貴則監督
撮ってもらい、同じくミリーで共演した虎牙光輝さんにジャージマン(設楽さん)
のスタンドインをやっていただき、ミリーその他数々の作品でアクション監督を
している園村健介さんにアクションの手を考えてもらい・・・と、
無駄に本格的なメンツによって作られておりまして。

で、実はこれ、本番では3分ほどのアクションシーンのために、
朝から夕方まで丸二日間かかっております。
アクションシーンというのは、カットも普通のシーンに比べて遥に多く。
例えば数秒だけ動いて「はい、カット!」
同じ動きを別の角度から撮って「はい、カット!」
同じ動きを、例えば水野の肩越しから撮って「はい、カット!」
同じ動きの中の一瞬だけ動きを止めて「はい、カット!」
こんな感じで数秒分の映像を作るのに軽く1時間、みたいな感じ。

例えば、ジャージマンの蹴りを見切るママ、みたいな一瞬のために、
こんなおおごとになる。

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一事が万事、この大変さなのだ。
アクション映画ってほんと、好きじゃなきゃできないな?、と現場を見て思う。

で、20人近い大人がお手伝いしております。
この20人、みんな水野が毎週通っている通称「アクション研究会」の面々。
スタントマンだったり、アクション系の俳優さんだったり、みんな手弁当で
お手伝いしてくれて。(監督や虎牙さんたちも手弁当!)
いやはや、ありがたや。

準備中にひと息つくママ、の図。

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完全にドラマのロケに紛れ込んだ近所のおばさんと化している。

で、こちらとしては完全に「設楽さんの吹き替えバレバレ感」を狙ってたのだけど、
案外、前半なんかは普通に「設楽さんがやっている」と思って見た人も
いるらしい。
もう、完璧に、一秒たりとも設楽さんやってませんので。アクションは。
あのお腹では無理かと。
間に差し込む決め顔と決めポーズを撮って差し込んだだけ。
しかも設楽さんの抜きのカットを撮ったのは会議室。室内です。

このシーンに関しては、他にもいろいろ語りたいことがあるのだけど、
DVD特典映像でメイキングとか入れる可能性もあるので、とりあえず
これぐらいで。

ちなみに特典映像、とりあえず1日にやった
【水野美紀×設楽さん】と【水野美紀×玉置さん】のアフタートークの模様は入ります。

あとは単純に、特典映像を何分入れられるかだけの問題なんだよな?。
他に入れたいものはいろいろあるんだけど・・・
2枚組とかにできたら楽勝なんですけどね。
もーね、2枚組とかにしたらびっくりするぐらい予算が変わっちゃうので、
あとはもー、なんとかもー、頑張ります。