水野美紀と大人な大人たち

プロペラ犬第三回公演「サボテニング」のお話。

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ご覧のとおり、今回の演出は
ペンギンプルペイルパイルズの主宰にして演出家の倉持裕さん。

今回のオファーを受けていただいてから知ったのだけど、今年の倉持さんは
夏からとにかく忙しい。
7月にPPPP本公演が本多劇場であるのを始めとして、
近藤芳正さんのユニットに脚本を書いたり、
「女殺油地獄」をもとにした森山未来さんの舞台の作演やったり、
あとなんだったかな、他にもあるのだ。
よくぞうちのオファーを引き受けてくださったものですよ。
たぶん、こーゆーコントっちい芝居の演出は初めてだと思います。
いや、「芝居っちいコント」なのかな、どっちでもかまいませんが。

そんな倉持さんですが、中でも仰天したのが
河原さん演出であのバカゾンビホラーの傑作「死霊のはらわた」ミュージカル版
の脚本を書かれている、ということ!
まず「死霊のはらわたをミュージカルで!?」と驚き、
「あ、河原さんが演出なんだ!?」と納得し、
「え、え、倉持さん脚本なの!?」と再び驚いたのですよ。私は。

倉持さんとジョージ・A・ロメロならぼんやり結びつくのですが、
倉持さんとサム・ライミとなるとこれは全くもって想像の範疇外。
ロメロゾンビとライミゾンビの違い、例えば
ロメロゾンビが「わびさびをわきまえた大人のゾンビ」だとしたら、
ライミゾンビは「田舎の不良ゾンビ」。
伝わりませんな。
とにかく、倉持さんとライミゾンビの組み合わせ、しかも河原さん演出なのだとしたら
これはうちのお客様なら必見、と申し上げておきましょう。

さて。
PPPPからの助っ人、という意味では昨年の玉置さんに続いて、という事になります。

プロペラ犬を始めようと決めた頃に見て、えらく心動かされたのが
PPPPの「機械」と、
福原さん演出のマンションマンション公演だったわけで。
両方とも水野の熱い推薦で見に行ったのです。

ものすごく単純な話、役者さんにしても演出家の方にしても、
「見て面白いと思った方にお声がけをしている」わけで、
うちとしては待望の倉持さん演出、ということに。

水野は倉持さんとは「ワンマン・ショー」以来の知り合いなのですが、
私はまだ数度しか話をしていません。
倉持さん、私より5つぐらい年下なのだけど、
醸し出す空気が完璧に「俺より大人」なんだよなぁ。ほんとに。

福原さんも倉持さんとほぼ同年代なんだけど、
福原さんとはバカ映画の話で盛り上がれる。
「トロピックサンダー」よりも「ズーランダー」のほうが絶対面白いって!!!
と、今でも福原さんを懇々と説き伏せたい。
いや、勝手に福原さんをこっち側(子供サイド)に巻き込んでもいかんのだが。

入江さんは実年齢も、振る舞いも一番大人だったし。
あ、そーいえば去年「ジャージマン」を入江さんが見に来てくださったとき、
たまたま倉持さんも一緒の日で。
終演後の飲み会で、入江さんが(初対面の)倉持さんと話されて
「本当にしっかりしてるよねぇ」と感心しきりだった。
つまり、倉持さんは大人の入江さんお墨付きの大人なのだ。
大人が認めた大人、つまりアリクイを食うアリクイクイみたいなものか。
いないけどアリクイクイ。

そんなこんなで、ことのほかしっかりした振る舞いを備えた
ことのほか魅力的な演出家でもある倉持さん。
のんきなようだが、今から私がとても楽しみだったりする。