2009.11.03
演劇版「サボテンとバントライン」
[ 演劇 ]
福原さん演出の演劇版「サボテンとバントライン」を見に行った。
「サボテンとバントライン」とは、筋肉少女帯が90年にリリースしたアルバム
「月光蟲」からのシングル。
私が構成作家をやらせてもらったオーケンのオールナイトニッポン(第二期)
のスタートが、この「月光蟲」の頃だったこともあって、
その数ヵ月後にリリースされた「踊るダメ人間」と共に、
非常に印象に残っているシングルである。
で、そのオールナイトを学生時代に聴いていた福原さんが
「いつか、この曲(の歌詞)を自分の手で作品に構築してみたい」
と思っていたのだという。
以前も書いたが、その福原さんに昨年「ジャージマン」の演出をやってもらい、
翌年にこの「サボテンとバントライン」、
そして来年にはプロペラ犬と筋少のコラボ公演・エンゲキロック...
という流れには何だか妙なシンクロニシティーを感じる。
偶然といえば偶然、だけどなんかそーゆー時期なんだろうな。
さて、その福原さん演出版「サボテンとバントライン」。
刺さる。
刺さるのだ、心に。
オーケンの歌詞の世界を福原さんのフィルターで通してみるとまさにこうなる、
という作品だった。
もろもろのモチーフ(出てくる映画の名前等)を知っているのに越したことはないが、
まあ知らなくても問題ないと思う。
というか、筋少ファンやオーケンに興味がある方なら見てはいなくても
名前は知っている映画ばかりだと思うけど。
演劇ファン以上に、オーケンファンは絶対見るべきだと思う。
で、周りがゲラゲラ笑っているとこで、ひっそり目に涙光らせてほしい。
私も実際、何度もうるっときた。
で、これ、福原さん本人が意識してるのかはわからないけど、
あるシーン(主人公二人が対峙する、とても重要なシーン)で私は
「バットマン・リターンズ」
を思い出してしまった。
「バットマンリターンズ」は、私にとって「シザーハンズ」と共に本当に大事な映画
なのだけど、その良さが本当に人に理解してもらいづらい。
水野も確か見てると思うのだけど、
私がどんなに熱く「リターンズ」の凄さを説明しても、
毎回全く伝わってる気がしない。
しょーがないんだろうなぁ、とは思う。
あの映画は、鬱屈した人間により響くようにできている。私のような。
しかし、その「リターンズ」のクライマックスにおいて
ペンギンとバットマンが対峙するシーンが、
今回の作品での主人公二人の対峙シーンの感触なのだ。
意図してそうなった、というよりは、この物語を進めていた結果、
そういう構図(関係性)が自然と立ち上がったんだろうなぁ、と思う。
とにかく繰り返すけど、筋少ファン、オーケンファンで
演劇にはあまり縁が無い、みたいな方に強く薦めたい。
単純に、主人公の一人...キンコメの今野さんを追っているだけでも
面白く見られるはずだ。
あ、ちなみにこの「サボテンとバントライン」でも驚愕の特殊小道具を
一人で全部作っているのが笹野さん。
昨年、「ジャージマン」で甘エビ男を作ったこの笹野さん、今年の
「サボテニング」でもある重要なものを作ってくれます。
これホントに重要なものなので、お楽しみに。
翻って、来年はうち(プロペラ犬)と、筋少との合体公演になる。
今まさに...というか何ヶ月もひーひー言いながら
脚本作りをしているのだけど、
福原さんのアプローチはとても刺激になった。
当たり前のことだけど、筋少ファンの方をがっかりさせないような
土台(脚本)にしなければ...と改めて思う。
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来年、2010年6月。
プロペラ犬と筋肉少女帯のコラボによる特別公演を
赤坂BRITZにて敢行します。
言うならば【エンゲキロック】!