2010.07.28
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」をゲストで振り返る。
今、何やかんや書き物があってスローペースでの更新にならざるをえない。
あっと言う間に7月も終わってしまうけど、
当分はこのペースでご容赦。
で、いよいよ筋肉少女帯の日。
どっから書きゃいいかわからないぐらいいろいろあるのだけど。
このゲストゾーン、当然「脚本」があり「台詞」がある。
他の部分に比べればだいぶアドリブが許されている、
というかアドリブも入るであろう前提で作られているのだけど、
展開上言わなければ進まない「台詞」はちゃんとある。
お笑いコンビの場合なんかは、こちらに明確な意図が無い限り、
台詞割り(誰がどの台詞を言うか)はご本人たちにまず任せた。
その上で、設楽さんみたいに明確な意図をもって台詞を割る方もいるし、
そこは割りと大雑把で、アドリブの部分で膨らませる人もいるし。
ただ、筋少の場合は逆にこちらに一任された。
まあ照れもあるのだろう、
「しょーがねえなぁ、台詞を渡されたからやるんだよ!」
というエクスキューズがあったほうがやりやすい、ということなのだと思う。
てゆーかもともとは、いわゆる「決め台詞」はオーケンに任せて
他のメンバーはもう少しアドリブでも良いかなと思ってたのだけど、
オーケンから
「僕は二回出ちゃったし、他のメンバーに台詞ふってよ」
という要望が出たのだった。
まあ確かに、そのほうが筋少4人いる意味もあるし。
本人的には他のメンバーの台詞聞いて笑いたかっただけかもしれないが。
というわけでメンバー4人に台詞を割り、ほんの少しだけスパイスを
加えた上でだいぶ前に送った。
みんな見事に予習してきてくれました。
その後のライブMCでもネタにされてましたが、一番熱心だったのは橘高さんで。
楽屋では「てにおは」の一つに至るまで
「え、どっちにするの?」とミーティングしていた。
劇団橘高の誕生である。
一言で言って、ほほえましい光景だった。
前半のゾーン、生演奏(橘高さん+本城さんの生ギター。なぜか内田さんは
IPADを持っていろんな画像を見せている)で披露されたのは
「ベティ・ブルーって呼んでよね」。
当たり前なのだけど、ギターが上手くてチビる。
そして、二回の出演を経て、ラストにはレナ(水野美紀)の唄う
「踊るダメ人間」に途中からオーケンが割り込んできて、
そのままメンバー共々乱入、という流れになった。
橘高さんは屍忌蛇さんからギターを貰ってギターで参加。
ここはほんと、今思い出しても鳥肌もので、
筋少ライブとも演劇とも違う異様な高揚感だった。
今思うと近いのはやっぱり「フェス」かもしれない。
「お祭り」であり「ごった煮」であり「予期せぬ化学反応」であり。
だって水野美紀とオーケンと村上さんとファンキーさんと木野さんとが
並んでいるステージ、三年前には全く想像できなかったし。
平たく言ってもカオス。
あとやっぱり、これはもー本当に今更なのだけど
「踊るダメ人間」いい曲。
そしてありがたかったのは、筋少メンバーが本当に楽しみながら
全面的に協力してくれたこと。
今思い出しても、楽屋から本番まで、笑いの絶えない日だった。
ちなみに、二回本番をやって今回に臨んだオーケンの、
他のメンバーへの本番前のアドバイスは
「階段が急だから本当に気をつけること」
いやマジで、あの階段怖いのよ。見た目より急で。
特に橘高さんがヒラヒラしてるのを自分で踏んづけてすっころびでも
した日にはいろんな意味でえらいことになる。
舞台裏にいた私としては、無事に4人が階段を下りれた時点で
かなりホッとしたものだった。
次回はサンプラザ中野くんと東京千秋楽の水木一郎さん!
2010.07.24
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」をゲストで振り返る。
続いては森三中の大島さん。
これは黒沢さんにも言えることなのだけど、森三中ってみんなすごく真面目!
「そこはテキトーに」みたいな流した部分がないし、
大島さんもすごく手がかからなくてこちらとしてはやりやすかった。
お笑いの人って、「笑い」という繊細なものを扱っているだけに
普段はぴりぴりしていることも多いんだけど、
ことこの三人に関しては、全くそういう空気を持ち込まない。
こりゃ忙しいはずだ。だって仕事しやすいもの。
前半のフリーゾーンでは
「歯でりんごの皮を全て剥く」
という、「だから何?」という荒業を披露。
私はいつものように舞台裏でスタンバってたので見れなかったのだけど、
客席のどよめきからその力技っぷりが伝わってきた。
そしてその翌日はまた昼夜公演。
昼が森若香織さん。
森若さんは数日前に本番を見てくださったのだけど、
そのときからかなりテンションが上がっていた。
「本当に、身につまされるようでもう...」
と、このお話の肝である
「ガールズバンドのあれこれ」
にことのほか感情移入してくださったのだ。
特に森若さんは、まさにバンドブーム全盛期に筋少と同じ事務所。
これは橘高さんも言ってたのだけど、
中盤、「ワインライダー・フォーエバー」に乗せて
売れてしまったバンドに様々な仕事が舞い込んできて
わちゃわちゃになるあたりのシークエンスが
「まさにあんな感じだった」とのこと。
ご本人、これがまた気さくを絵に描いたような人で。
待っている間にバンドのあれこれの話なんかも聞かせてもらって
完全にリラックスしてしまった。私が。
前半のフリーゾーンでは「逢いにきて I NEED YOU」を生バンドで披露。
今更ながら贅沢だよなぁ。ほんとに。ありがたや。
そしてその日の夜は、いよいよ筋肉少女帯の登場と相成った。
その話は次回に。
2010.07.20
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」をゲストでふりかえる。
続いては坂井真紀さんとROLLYさん。
この日は昼が坂井さんで夜がROLLYさんだったのだけど、
公演の中日で、土日4公演というハードスケジュール。
毎公演全てを出し尽くすキャストの消耗度もこの日がピークだったと思う。
「公演での消耗度」がイコール、「肉体の消耗度」だけではないと思う。
動かないのに精神的に大変な芝居はいっぱいある。
しかし、あの木野さんが大千秋楽の後にしみじみと
「よくぞ本当に、何もおきないで終わってくれた」
と語ってらっしゃったのだから、
「アウェー」のハードさは演劇の猛者にとっても想像を絶するものだった、
ということだろう。
そんな公演の中でも、この日は最もハードだった日。
ただでさえハードな公演の連続、しかも昼夜4公演を挟んでいる上に
昼と夜のゲストが別の方の場合、
「その都度、ゲスト部分のリハを本番前にやらなければいけない」
という事情がある。
ざっくり言うと、昼公演を終えて15分もしたら(劇場からお客様が全て出たら)
すぐに夜公演のリハをやらないと間に合わないのだ。
当然リハを終えたらすぐに化粧を直して着替えて本番。
というわけで、いまどき甲子園のエース投手でもこんな
ハードな連投はしないだろう、ぐらいの過酷さ。
幸いだったのは、この日の場合、昼の坂井真紀さんが
水野さんを始めとしたキャストとほとんど顔なじみで、
少なくとも「はじめまして」の緊張感からは無縁だったこと。
私個人も以前から知っているので、もろもろの段取り等、説明するにも
非常に楽だった。稽古場にも一度見に来てくれているし。
ただ本人的には前半で
「十数年前のデビュー曲を唄わされる」
という、そりゃまあこっぱずかしい事になったので、
その緊張感は相当あったようだったけど。
普通だったら絶対NGだよ。
それをやってくれたのは坂井さんの懐の深さ!ありがたい。
で、無事にこの昼公演を終えて...と書きたいところなのだが、
実は無事ではなかった。
この昼公演中に、まず、水野が喉から出血。
私は坂井さんの案内をしていたので現場は見てないのだが、
舞台裏がえらく緊迫した雰囲気になっていて、
スタッフさんに聞いたら「喉から血が出た」とのこと。
どの段階で、どの程度なのかは把握していないが、
水野はこの本番もお客様には悟られぬように勤め上げた。
そして本番中、村上さんが足に怪我をしてしまったのだ。
ほんのちょっとした事故なのだが、走れない状態で、
この日のみ急遽顕作さんがあの「ルームランナー」のシーンを
代わりにやったのだ。とっさの判断で。
で、昼公演終了後、二人は大急ぎで病院へ。
確か夜公演の本番20分前ぐらいに帰ってきて、
そのまま本番に入った。
幸い、村上さんは軽症で骨とかに異常はなかった。
水野も笑顔で帰ってきて、本当にホッとしたのを覚えている。
で、夜公演はROLLYさん。
ROLLYさんの白眉は、出てくる3シーン全てにゴージャスな衣装を
用意してきてくださったこと。
毎回、楽屋に迎えに行くたびに
とんでもない格好に着替えていて、
「おおお」と間抜けな声を上げてしまった。
ありがたきサービス精神である。
ちなみに、それを聞いた橘高さんが
「しまった、それ先にやられたか!」
と言っていた。
後にも先にも衣装3パターン用意してきたのはROLLYさんと橘高さんだけ
である。ある意味これぞロッカー。
ROLLYさんのど派手なパフォーマンスのおかげ
(前半では「恋のマジックポーション」を披露!)
もあって、夜公演も大いに盛り上がり、
無事に...じゃないけど、少なくともお客様にはネガティブな要素を見せることなく、
他の日と同じように楽しんでいただけた。
翌日は待望の休演日。
この日は「中打ち上げ」があったのだが、
さすがに水野も全く飲まず、早めに帰宅したようだった。
他のキャスト陣も皆そうで、唯一しんぺーさんだけが
最後までニコニコしながら飲んでいたが。
次回、また少しブランクがあくと思いますので
テキトーにお待ちを。
2010.07.14
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」、ゲストを振り返って
思い出したことをつらつらと書いているのだけど、
今、ちょっと書かなきゃいけないものが目の前でぐりぐりしていて、
ここから少しペースが落ちるかもしれない。
ご容赦を。
さて。
ゲスト、7日目は二度目のオーケン。
この日のオーケンはさすがに二度目の余裕というか、
「もう台詞は大丈夫」的雰囲気をかもし出していて、
えらくリラックスしていた。
こないだ思いっきり段取り間違えたくせして、
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の典型的パターンといえる。
さすがに今回は大きな間違いはなかったように記憶している。
フリーゾーンでは曲を変えて
「日本印度化計画」をファンキーさんの影バンドで披露。
あ、これ改めて書いておくけど、今回のゲスト、生歌の人が
半分くらいいたのだけど、そのアレンジを全てやっていたファンキーさんも
えらい大変だったはず。
細かいところで言うと、カーテンコール。
「踊るダメ人間」をシスターロメロ(水野のボーカル)で披露するのだけど、
筋少およびオーケンがゲストの日は、ここでオーケンが曲の途中から
割り込んできて、最後はシスターロメロ+オーケンでの歌になる。
(オーケン以外のゲストの場合は、挨拶のみ)
このカーテンコール、
最初は「エンゲキロックだから立っちゃダメ」
ってことでお客様に座ってもらってたのだけど、
確かこのオーケンの日...もしかしたら前日の黒沢さんからだったかもしれないけど...
この日あたりから、カーテンコールでのお客様スタンディングが
始まったのだった。
アンケートやツイッターの感想を見ても、
「最後は立ちたい!」
という意見が非常に多かった。
つまり、かなり律儀にオープニングの「立っちゃダメ」を皆さん守ってくれてたのだ。
確かこの日あたりから、カーテンコール前のMCで
「スタンディングOK」が出たように記憶している。
もちろん、冷静かつ客観的に見ているお客様もいたとは思うけども、
結果としてラストはスタンディングOKで正解だったように思う。
舞台の中で「ダメジャンプ」が見れたのはなかなかにグッと来るものがあった。
さて、続いて8日目は昼夜ともにイケテツこと池田鉄洋さん。
イケテツさん、前半のフリーゾーンで何やるのかと思ってたんだけど、
なぜかオノヨーコの歌で気持ち悪く迫るというネタを披露。
なぜオノヨーコなのかは意味不明。
ただしこの日は偶然、市川しんぺーさんの誕生日だったこともあり、
夜公演のほうではオノヨーコを封印して、
しんぺーさんへのサプライズでケーキ登場、みたいなことをやったのだった。
まあこーゆー特殊な作品じゃないとなかなか無いことではある。
ここらへんも含めて、今回、ゲスト登場シーンでは
しんぺーさんが相手を務めなければいけなかった。
さらっと脚本どおりにいく人もいれば、
ガンガンいじってくる人(当然、イケテツさんはいじってくる)
もいて、それら全てのパターンをアドリブでうけなければいけなかった
しんぺーさん、かなり大変だったはず。
書いてて思い出したのだけど、
中打ち上げの日、酔っ払ったしんぺーさんが
「俺は昔、お笑いをやりたかったんだよねぇ」と仰っていた。
一番好きだったのはドリフで、
「俺は加藤茶、で、イケテツは志村けんなんだよねぇ」
と、なぜかしみじみと語っていて、なぜか納得させられてしまった。
ご本人ベロベロだったので全く覚えてないかと思うが。
次回は坂井真紀さん!
2010.07.12
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」6日目のゲストは森三中の黒沢さん。
前半のフリーゾーンでは、言わずもがな、
千手観音かずこで「キューティーハニー」を披露してくれた。
んもーねえ、本当にねえ、
客席で見たかったよ私は。
で、その黒沢さん自身はというと、
非常に真面目、というかきちんとした人。
リハのときも含め、台詞の入り方が一番完璧だったのは黒沢さんだった。
それもただ単に「全部覚えてきました」というのではなく、
ちゃんと千手観音かずこのフィルターを通して
自分なりに消化してきてくださった。
お笑いの人であれミュージシャンであれ、
あの場でいきなりでてきて「台詞を言う」ということに関して
どこか「照れ」というか「お邪魔します感覚」のようなものが出てしまうのだけど、
(その照れを出さないために皆苦労していた)
一番堂々としていたのは黒沢さんだったように思う。
しかし、それはあくまで舞台上での話。
舞台裏ではこのうえなく腰が低い。
で、登場前に私が楽屋に呼びに行くのだけど、
そのときはまだ千手観音かずこではなく、黒沢かずこなのだ。
衣装はあのキラキラなのだけど、頭の...あれなんだ?カチューシャ?
みたいなキラキラをつけていない。
その時点ではすごく腰が低く、見ようによってはおどおどしているような
空気さえかもし出している。
で、その状態で袖にスタンバっている間はぶつぶつと
台詞を口の中で呟いているのだけど、
登場直前に私が「では行きましょう」と声をかけると、
「はい」と頭のカチューシャを装着する。
で、顔を上げるとそこに千手観音かずこがいるのだ。
カッコイイ。
その瞬間、黒沢さんは「OH!イッツ・ア・パーティータイム!」
の人になるのだ。
カチューシャをつけることで明らかに
お笑いスイッチが入る瞬間があって、
私は舞台裏で一人感動していたものだった。
さて、次回は2度目のオーケンからイケテツさん、まとめて。
2010.07.08
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」5日目のゲストはバナナマン。
前述したように、お笑いの人にとってこの舞台は出方がなかなか難しい。
フリーでネタができる部分もあるが、後半は場の空気として
「狙って笑いをとりにいく」ことが非常に難しい。
というか、狙ってとりにいくと場の空気が壊れてしまうようなシーンだったのだ。
そんな中、バナナマンは
フリーコーナーで何をやるかなかなか決まらなかった。
いわゆるコントをやるには時間が短いし、
それ以上に、バナナマンのようなタイプのネタは
「さあどうぞ」でいきなりやってもその面白さが伝わりづらい。
で、バナナマンは最終的に戦略を立ててきた。
日村さんをコントの中のキャラクター・ヒムどんとして登場させたのだ。
させたのだ、って書いてもこのネタ見てない人にはピンと来ないと思うが、
日村さんがふんどし一丁で、頭に何かつけている...
あれは何だろう?想像上の妖怪?妖精?鬼?みたいなキャラクター。
バナナマンライブで披露された、いわば日村さんの「持ちキャラ」である。
この格好で登場した日村さん、もはや掴みはOkというか
いるだけでOKというか、すでに何をやっても面白いのだが、
台詞を語るのは全て設楽さん。
ヒムドンいるだけ。いじられるだけ。
で、最後の最後の決めの長台詞...これは水野美紀演じるレナの心を
動かすシリアスな台詞なのだけど...ここだけいきなりヒムドンが喋りだす。
設楽さんの設定的には
「いろんな人に説得されても心動かなかったレナが、
妖怪の言葉に心動かされた」
っていうことらしい。
言われてなるほど、というかなんというか。
設楽さんなりに「この設定を壊さずに、バナナマンらしさを出す形」
を模索してくださったわけだ。
どんなネタの中でも、小さなドラマを積み上げるバナナマンらしい
アプローチだなぁと思った。
結果として、
とにかく受けてた。
アウェーの地をホームにする、バナナマンの戦略とスキル。
それできちんと物語的も壊してないのだからさすがだ。
あと関係ないが、日村さんは歌うまい。
日村さんの「新人バンドのテーマ」は声が曲調にもあってて良かった。
さて次回は森三中・黒沢さん!
2010.07.07
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」の河原さん演出で
「マイルドにしぬ」の演出の入江雅人さん出演、という
舞台「醜男」を見てきた。
河原さんは「アウェー」の後半、ほとんどこの舞台と稽古が重なってたのだけど、
本当に全く違う作風で驚く。
つーかまあ、かたやライブハウスでのエンゲキロック、
かたやドイツの気鋭の作家が書いたスタイリッシュなブラックコメディ、
というわけでもともとの「入れ物」が違うのだけど、
にしても幅が広い。そして面白かった。
舞台って値段のことも含めて敷居が高いけども、
「アウェー」で舞台の面白さに初めて触れた人(音楽ファン)が、
こーゆー刺激的な会話劇も楽しんでくれたらと思う。
アウェーとは違った意味で、「これぞ舞台」という作品。
あ、そーいえば入江さんは9月に赤坂REDシアターで
待望の一人芝居をやられるそうだ。
待望の、つーか久方ぶりの。
これは必見でしょう。
プロペラ犬から演劇に入った方、
旗揚げ公演で水野美紀にコメディ演技の何たるかを教えた
入江さんの熟練の技術、絶対楽しめるはずです。
そして「アウェー」のゲスト振り返り。
4日目のキャイーン。
まあキャイーンはね、同じ事務所だし、水野やオーケンとのつながりに
ついても公演前にいろいろ書いたのでさらっと。
前半のフリーコーナーでは漫才。
これも木野さんが笑ってたらしいんだよなぁ。寝てるのに。
芝居部分ではウドちゃんの緊張ぶりとは対照的に、天野が
小憎らしいほどのリラックスぶり。
キャイーンは、映像で見るよりもライブで見るほうが絶対に面白い。
二人ともお客さんの空気を読むのがうまいからで、
本当なら前半なんかはアドリブOKにしたら、
あそこからいくらでも笑いで引っ張れたと思う。
しかし、あそこだけ笑いが突出しても
全体の流れ的によろしくないし、
何より長くなってしまうわけで。
そこらへん、今回のゲスト、お笑いの人にはお笑いの人なりの
アウェー感との戦いがあったはず。
どこまでふざけていいのか、マジなシチュエーションで
どう自分たちの個性を出すか。
キャイーンはそこらへん、ほど良いバランスをとるのがうまかった。
で、そこらへんに果敢に挑んだのが、その翌日のバナナマン。
その話は次回!
2010.07.05
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」、3日目のゲストはSHOW YAの寺田恵子さん。
シスターロメロは、バンドブームの波に飲まれてくっちゃくちゃになった
ガールズバンド。(含む一人男)
てことで、その時代のガールズバンドのあれやこれやを肌で知るアーティストが
ゲストで入ってほしかった。それがガールズバンドならなおさら。
てことで寺田恵子さん。
更に言うと、水野は中学時代、まだ地方にいたころ(福岡だったかな?)
地元のロックフェス的なイベントで、SHOW?YAを見て感動したらしい。
水野にとっては「ロック」の原体験がSHOW?YAだったのだ。
そんなこんなもあって、今回のキャラクター・レナの中には
どこかに寺田さんの血が流れている。
劇中でレナが寺田さんを「師匠」と呼んでいたのは半分リアルな話なのだ。
で、その寺田さんがまたかっこよかった!
ステージング(フリーコーナーでは「限界LOVERS」を生バンドで披露!)
はもちろんなのだけど、まず人柄がかっこいい。
「気さく」を絵に描いたような人で、すごく腰が低い。
ファンキーさんは寺田さんを良く知っていて
(つーかファンキーさんは本当に顔が広い!)
「あの人はきっと人魚の肉を食べているに違いない」と言っていた。
そうでもなきゃ説明できない若々しさ、瑞々しさである。寺田姐さん。
ゲスト登場シーンには、「もうバンドなんてイヤだ!」と心を閉ざした
レナを励ますちょっとした長台詞があるのだけど、
寺田さんは、ここに非常にリアルなアレンジを加えてくださった。
ガールズバンドの先駆者として、年齢を重ねることと
「ガールズバンドのフロントウーマンであること」の狭間で戦ってきた人
にしか語れないリアルな台詞で、
これはいろんなゲストの方の中でも特別の「響き方」をしていたように思う。
(とか言いつつ、私は裏にいたので声しか聞こえないのだけど)
次回はキャイーン!!!
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
プロペラ犬第三回公演「サボテニング」DVD発売中!
【出演】
水野美紀
猫背椿
福田転球
【脚本】
楠野一郎
【演出】
倉持裕
○特典...水野美紀×猫背椿×福田転球の副音声トーク
アドリブコーナーの別日バージョン収録
こちらのサイトからご購入いただけます!
2010.07.04
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」、二日目のゲストは昼がロッチ。夜がみのすけさん。
ロッチはもともとコカドさんがオーケンの大ファン、という理由で
ゲストをお願いしたのだけど、非常に緊張されていたように見えた。
これは今回のゲスト全般に言えることなのだけど、
お笑いにしても役者にしてもミュージシャンにしても、あの場にいきなり出て行くのは
アウェー以外の何ものでもないのだ。皆さん一様に緊張していた。
強いてあげるならオーケンにとっては「ホーム」か。
いやそーでもないか。一番段取り間違ったし。
ロッチのフリータイムは10回クイズネタ。
私は見れなかったのでわからないのだけど、
本当は寝ている設定の木野さんがえらく受けていたらしい。
緊張の本番後、コカドさんからおずおずと
「大槻さん見に来てますか?」と聞かれた。
「いえ、今日は来てませんよ」と俺。
「うわぁ、そうなんだぁ?。こないだ見に来るって言ってたのにぃ」とコカドさん。
どーもラジオのゲストに出たとき、オーケンお気楽に
「ロッチが出る回、見に行きますよ」的なことを言ったようだ。
たぶんあの人は、そーゆーことは完全に忘れている。
「そーゆー人なんです」としか言いようがないのだホント。
そしてその日の夜はみのすけさん。
「皆緊張している」と書いたばかりだが、実はこのみのすけさんが
見た感じ、一番リラックスして見えた。
そりゃそうだ。舞台自体は本職だし、出演者もほとんどが知り合い。
他の人なら緊張する歌(筋少の「新人バンドのテーマ」の一節をゲストが歌う)
ももう一つの本職だし、さらにフリーコーナーでも
「持ち歌をギターで唄う」という技がある。
ほとんど緊張する要素がない。しかも初日にしっかり舞台を見ている。
私も一番安心して見ていた。
だがしかし、トチりました。
具体的にどの台詞か忘れちゃったのだけど、
「あれ?」という部分がスコーンと抜けてしまったのだ。
舞台というもの、どこにトラップが潜んでいるかわからない。
ちなみにこの日は筋少の内田さん、さらに犬山さんもいらしていて、
終演後の楽屋周りはプチナゴム祭り状態。
(言わずもがな、みのすけさんは筋少の初期メンバーであり、ナゴム出身)
あまり普段は無駄なこと言わない内田さんがとても熱く
「良かったよぉ」と言ってくださったのが
非常に印象的な日だった。
さてそんな感じで、次回は寺田恵子さん!
2010.07.02
[ プロペラ犬×筋肉少女帯 ]
「アウェーインザライフ」の裏話をつらつら書こうかなと。
だがしかし、水野やソニンちゃん、ファンキーさんもそれぞれ詳らかに
ブログで書いているので、ここは私にしか書けないことを。
【日替わりゲスト】のことである。
今回、本番中、私にとって一番大きな仕事は日替わりゲストのアテンドだった。
アテンド...具体的には劇場に入ってから出るまで、もろもろの説明や案内、
ゲスト部分のリハに立会い、そして本番中、ゲストを程よい時間に呼んで
登場場所(ステージ裏)にこそっと案内し、登場のキューを出す。
まあ、大体こんな感じ。
本来ならもっと舞台裏の動きに明るい、演出部のどなたかがやるお仕事なの
だけど、今回は本当に舞台裏が大変で、誰一人として手が余ってない状況。
更に、一部のゲストは私がお声がけをしたり、筋少のメンバーは良く知っている、
ということもあったりして、私がやることになったのだ。
結果として、今回、ゲスト登場シーンはまるっきり見られなかった。
ぎりぎりまでゲストを見送り、客席から見えない影に隠れて、
ゲストが帰ってくるのを待つ。
舞台の反応(笑い声や拍手)だけが聞こえてきて、
「あーーーーー見てぇーーーーー」
と小さく身体を丸めながらあふあふ言っていた。
しかし、そんな役を仰せつかったこともあって、毎日さまざまなゲストの方と
唯一、直に触れ合うことができた。
とても面白かった。
日替わりゲストを入れるぶん、段取りリハを余計に毎日やらなくては
いけなかったり、その他もろもろスタッフさんの作業的には大変だったのだけど、
おかげで毎日、明らかに違う空気が生まれる瞬間があって、
すごく興味深かった。
てなわけで毎日のゲストについて、思い出したことをつらつら書いていこうかと。
見ていない日に何が起こったか、想像してお楽しみいただけたら。
まず初日。オーケン。
なんせこの日の白眉は、オーケンが思いっきり段取りを間違えて
舞台上で行ったり来たりしたことだった。
今回、ゲストの登場シーンは大きく分けて三箇所。
一回目の登場シーンは、それぞれに流れの中でフリータイムとでも言うべき場所があり、
例えばシンガーの場合は唄ったり、お笑いの場合はネタをやったり。
この日のオーケンは筋少の「バトル野郎」を生バンドで唄ってくれた。
知る人ぞ知る、(パンフ等にも書きましたが)水野美紀がデビュー当時に
チュンリー姿で出演したスト?CMのテーマソングがこの「バトル野郎」なのだ。
もちろんそこらへんを踏まえたうえでのオーケンの選曲、である。
本番前、とにかくオーケンは台詞と段取りをきちんとこなせるか
不安がっており、果たしてどーなることかという感じだったのだが、
この?シーン目はほぼ完璧にこなした。当然生歌も盛り上がった。
それでオーケン、楽屋に戻ると
「いや?案外できたねぇ。次のシーンはアドリブかましてやろうかなぁ」
などとすっかり余裕の表情。
で、予想通りその2シーン目で思いっきり段取りを間違えたのだった。
この2シーン目は、芝居の流れの中でもとても大事な、シリアスなシーンなのだけど、
キャストが皆、シリアスな芝居をしているその後ろでオーケンが
はけるタイミングを間違えてうろうろしてるので失笑が起きる、
というカオスに。
まあそれも含めてオーケン、と言ってしまうが。
とこんな調子で書いてったらすげー長くなってしまいますが。
まあぼちぼちと。
次回は2日目のロッチさんとみのすけさん!