ひさびさ更新

ひさびさ、といっても2週間ぶりくらいかな。

ツイッターをはじめるとブログがおろそかになる、という典型的なパターンかと
思われるが、ちと書き物に没頭していてあまり
「ちゃんとした文章」
をそれ以外に書く気にならなかった、というのも正直なところで。

まずは遅ればせながら
ジェットラグプロデュース「ワカチアウ」が無事に公演終了しました。
ご覧いただいたお客様、
そしてキャスト、スタッフへの感謝を。

自分の中ではもろもろ(脚本への)課題を見つけつつ、
キャストと演出・杉田さんの丁寧なアプローチで
面白い作品に仕上がったのではないかしら、と思っています。

長澤さん、三浦くんという(大雑把に言えば)映像畑の人と、
日比さん、和知さんという演劇畑の人によるコラボレーションは
一見して「面白そう」な反面、
「やってみたけどどちらも得るものがない」
ということになる恐れもあったと思うのですが、
それぞれに皆さん、謙虚かつ貪欲な姿勢で頭脳と肉体を
作品創りの場に捧げてくださって。
テキストを書いた人間としては、感謝の一言につきるというものです。

今回、「入れ替わりもの」ですから
必然的に「肉体の差異」がテーマになるわけで...
下ネタなんかもバンバン入ってたのですが、
特に長澤さんに全く臆するところがなかったのが
本当に助かりました。
あくまでフィクショナルな「役」であり「台詞」なので臆されても困るのですが、
「あたしなんでもやりますよ!」
的な度胸と前のめりな姿勢は、水野さんに通じるところもあるな、
とぼんやり思ったりもして。

そのほかいろいろ書きたいことはあるのですが、
まずはこれまで。

さ、また書かないと。


「ワカチアウ」いよいよ今週、7日から

ジェットラグプロデュース「ワカチアウ」が今週7日からいよいよ
初日を迎える。

wakachiau_front.JPG

プロペラ犬とは全く別の、傭兵としての脚本参加ではありますが、
プロペラ犬をご覧いただいた方にも楽しめる作品になると思います。

「あー、クスノってやつはまたこーゆーことやってんのか」的な
ディテールもありまして。

いくつかの細部に関しては、うちの本公演でやってみたいなと思って
叶わなかったことも今回、改めて入れています。

でまあ、何度も書きますけども
このチラシから想像されるニコニコスイートな物語とは
だいぶ違っちゃってます。

コメディなのは確か、つーか少なくとも私はコメディとして書いてるのですが、
笑える笑えないは来て下さった皆様にお任せします。

たまに稽古場を覗くと、
演出の杉田さんがそれはそれは丁寧に脚本を掘り下げて下さっている。
非常にディープかつ大人のディスカッションも多くて
熱いながらも表面的には静かな稽古場...なのだけど、
気がつくと長澤さんが一人で喋っている。
たまに飛び跳ねている。
無茶苦茶タフだ。

彼女は水野さん同様にアクション畑のヒト、と認識している。
有名なのはやっぱりハリケンジャーなのかな?
なんとなく、なのだが出目も、身体性の高さも、エネルギーも、
ときにでたらめなまでのポジティブさも、水野さんに似ていると思う。
あ、あとコメディエンヌ志向があるとこも。

かたや三浦力くんは、大柄な体とは裏腹に、実は非常に繊細な感覚。
と書くと長澤さんが繊細じゃないように見えますが。
長澤さんは、なんつーか、豪快さも水野さんに似ている。
「ウフフ」ではなく「ガハハ」と笑うイメージ。
今回の設定的に、なるほど、というキャスティングだと思う。

てなわけで「ワカチアウ」
詳細はこちら
7日から13日まで、劇場にてお待ちしております。

エドガー・ライトとプロペラ犬

ツイッターで知ったこと。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」のエドガー・ライト監督最新作
「スコット・ピルグリム対セカイ」(仮)
の日本公開が危ぶまれている!!!

んもー!!!!んもー!!!!
なんでエドガー・ライト作品は毎回そーなるのさ!
傑作しか作ってないのに!!!
(「ショーン」はDVDスルー、「ホット」は署名活動の末にやっと公開)

で、本当に毎度のことながら...
「ホット」以外にも「ハングオーバー」とかもそうだったように...
わたなべりんたろう氏による日本公開希望署名サイトが立ち上がっていた。

「ホットファズ」のときも署名して、初日に映画館で見たのだけど
本当にお客さんが良かった。
「楽しみにきたんだ!」という前のめり感があって、しかも悪ふざけしすぎない感じ。
げらげら笑いながら映画を楽しんで、
「ああやっぱこれが映画館で映画を見ることの意味だよな?」
と改めて認識したのが「ホットファズ」だったのだ。

映画...特にコメディに関しては、これは演劇でもお笑いでもそうだと思うけど、
「みんなで笑う」という行為の持つパワーがものすごく大きい。
ちょっとした開放、なんだよなー精神の。
別に「みんなが笑ってるから俺も笑わないと」と迎合することが目的ではなくて、
「あ、ここはみんな笑うのね」
「お、ここは俺すげーおかしいけどみんな笑わないんだ?」
みたいな感覚の相違を肌で確かめること、それ自体も楽しい。

とまあ、何か長くなってしまったが
とにかく映画は映画館で見たいよ、特にそれが
傑作保障済みのエドガー・ライト作品だったらなおさら!という話。

うちの旗揚げ公演「マイルドにしぬ」の劇中には、
「ショーン・オブ・ザ・デッド」のことが言及されている、
世の中にゾンビがあふれてしまい、逃げ出した主人公たちが
「ショーン」のDVDを見て、ゾンビの物まねをすることを学んで
生き延びた、というくだりがあるのだ。

実はここらへんのくだりは、演出の入江さんによって
稽古中に付け足されたもの。
そう、つまり入江さんも「ショーン」の大ファンである。

そして何より、この「マイルドにしぬ」全体がどーしてこういうテイスト
(ゾンビものを縦軸にしたホラーコメディ)
になったのかというと、二つの理由がある。
そのひとつに関しては、長くなるのでまた改めて書くが、
もうひとつは、明らかに当時見た「ショーン」の影響だ。

直球にやればホラーにもコメディにも寄ることができる設定を、
絶妙のバランスで(7コメディ・3ホラーみたいな)ブレンドして、
そしてここが何より重要なのだけど...
「現実的にありえないこと」をすっとぼけたセンスで成立させてしまう、
そのエドガー・ライトの感覚とコメディ技術にたいそう感動したのだった。

すごくざっくり言ってしまうと、
「世界が変わっても、人間自身は大して変わらないんじゃないの?」
という感覚。
「ショーン」の中でも白眉の名シーン、
「ゾンビに投げつけるレコードを選ぶ」
あたりなんかまさにその感覚。

んで、もーひとつ。
やっぱり、これはエドガーに限らずティム・バートンであれライミであれ、
ブラッド・バートであれオーケンであれバナナマンであれ、
私の好きなクリエイター全般にいえるのだけど、
「一般世間から見たアウトサイダーへの視線の優しさ」
これに尽きる。

ゾンビ女優だろうが首のない教師だろうがおっぱいドリルナースだろうが、
やっぱ自分の作り上げた世界の中では
存在を受け入れる前提で生かしてあげたい。
「生かす」っていうのは「活かす」って書いたほうがいいのかな。

まあとにかく、エドガー・ライトはうちの大恩人!
と勝手に思ってるだけなのだけど、
そんなエドガー師匠の「スコット・ピルグリム対セカイ」(仮)
やっぱ映画館で見たいよ!!!

長々と書きすぎて肝心の映画に関して何も書けてないけども。
まあそこらへんはリンク先を見てもらいましょう。
たぶん、間違いなく面白い。
で、こーゆーのが映画館で普通に公開される時代に少しでも
近づいてほしい、本気でそう思う。

てなわけで、また署名した俺だとさ。ハイ。