2008.04.28
[ 映画 ]
「あの空をおぼえてる」をもう一度見に行った。
以前のブログにも書いたが、私、楠野さんは試写室でこの映画を一度
見せてもらっている。
これは昔からそうなのだけど、未だに「試写室で、ただで映画を見せてもらうこと」に
関して、申し訳なさが先にたってしまう。ほっといても年間200本から300本、
お金払って見る映画馬鹿なのだ、楠野さんは。
ほっときゃほとんどの映画は見るし、それでもなお見ない映画は、よほど
「見たら死ぬかも」という危険な香りを発してるのだ。
大体、試写室の「さあ見てやるぞ」的な雰囲気も好きではない。
なので、試写室で見て、いいなぁと思った作品は、必ずもう一度、映画館に
お金を払って見に行く。それで初めて、その作品に対してフラットに接すること
ができる気がする。
「シザーハンズ」なんかは、初めて見たのが試写室だったんだけど、あまりに
自分の心にフィットしてしまったので、映画館でやってる間、毎週1回見に行ってた。
計8回ぐらい見たと思う。映画館で。
こうなると映画馬鹿を超えて、映画病といっていい。映画患いだ。映画王子だ。
映画の国のお姫様だ。
んなわけで、「あの空?」ももう一回見てきた。
一回目にぼんやりしてて気づかなかった、大事なワンカット(クライマックス近くです)
に気づき、あーやっぱ見といて正解だったなと思う。
同時に、あんな大事なワンカットを見逃してるなんて・・・と、自分の集中力の
なさに愕然とする。
まあ確かに、くしゃみ一回したら見逃しちゃうぐらいの長さのカットなのだけど、おまえ
それわかってなかったら2時間見てた意味無いじゃん!みたいな大事なカット。
やばいですよ。あれ見逃してたってことは、楠野さん相当ぼんやり太郎ですよ。
水野に言ったら怒られそうだなぁ。
「え、あそこのカット見逃してたの!?意味ねーじゃん!!!」って。
言うのよそうっと。
ってブログに書いちゃったなぁ。しょぼしょぼ。
2008.03.21
[ 映画 ]
映画「あの空をおぼえてる」を試写で見せていただいた。
水野美紀出演の、ファンタジー要素を含んだ家族愛映画だ。
水野の役は、竹野内豊さん演じる小さな写真館経営者の奥さんであり、
子供二人のよき母である。
ご覧になる方のために多くは触れないが、その家族を襲うある悲劇的な出来事、
そこから家族は再び立ち上がり、前を向いて生きる勇気を持つことができるのか・・
という物語。
満員の試写会場では(マスコミ向けの試写です)終盤のキモとなるあるシーンで
あちこちから啜り泣きが聞こえてきた。
決して派手な映画ではないが、すごく誠実に、丁寧に富樫森監督が撮られてるのが
印象的。富樫監督は映画「ごめん」もそうだったのだけど、
子供の演出がとてもうまいと思う。
で、うちの水野さんはどーかというと、
これがまあちゃんと「ふんわりして、でも芯は強く、明るいママ」に見えるのだ。
まあそれが仕事なのだから当たり前といえば当たり前だが、
実はこの作品の撮影は「マイルドにしぬ」の稽古期間の直前で、てゆーか
一部かぶっている時期もある。
いただいた資料によれば、映画の撮影は昨年の10月?11月初旬。
うちの稽古は11月頭からで、一部10月にもやってた。
このブログをぐーっと前に戻ってもらうとわかるが、その時期、
水野はロケ地である岐阜とこっちを行ったり来たりしてたのだ。
ちなみに、これは稽古と打ち合わせを終え、最終の新感線に乗るべく稽古場を急いで
出る水野のショット。前にも一度乗せましたが。
つまり、うちの稽古場で入江さん相手に「うー、SEX!SEX!」と何度も何度も
SEXの面白い言い方を猛特訓しているそのかたわら、
岐阜で可愛い子供やら犬やら竹野内豊さんやらに囲まれて
ファンシーな衣装を身にまとった柔らかなママを演じていた。
すげーな女優って、と今更ながらに思う。
それだけではない。
10月というと、制作作業的にもほんとに大変だった時期で、
東京にいる楠野さんと、岐阜の水野は毎日何度も制作関係の打ち合わせを
電話でしていた。
撮影の合間を縫って打ち合わせの電話やメールをしてきて、
「あ、ごめん、撮影始まるから・・・」みたいな感じで電話を切る、みたいなこともたびたび。
制作関係の打ち合わせは、楠野さんも水野もいっぱいいっぱいだったので、
ときに険悪になり、怒鳴りあいになったこともある。
楠野さんはいくら怒鳴ってもその後「くそーっ!」とか言いながら手足バタバタすれば
済む話だが、水野はその直後にふんわりお母さんを演じなければならない。
さすがにより集中力を必要とするシーンの前にはなかったと思うが、
「楠野の野郎!死んでしまえ!」と思いながら撮影に入ったらさぞかし子供たちが
怖がったことだろう。
画面の水野からはそんな、「うーSEX!」の邪気も、
「楠野死んでしまえ!」の殺気も、みじんも感じさせない。
おだやかな母親の空気そのものだ。当たり前だが。
そーいえば子供役の二人は、「マイルドにしぬ」を見に来たのかな。
たぶん見に来てはいないと思うのだが、見たら相当な
ショックは受けたのではないだろうか。
「ママ!ママ!つらすぎてそんななっちゃったの!?」って泣くかもしんない。
二人にはぜひ、1年後ぐらいに見ていただきたい。
で、「マイルドにしぬ」を舞台で、あるいはシアターテレビジョンでご覧になった方は
ぜひ「あの空をおぼえてる」も2回見ることをお奨めします。
一回目は、何の邪念もなく、ピュアな物語に没頭して。
で、2回目は、
「この頃、水野さんはこれやりながらその裏であんなことになってたんだな?」
と思いながら。
ある種、全く別の感動を味わえるのではないかと思います。
2008.03.04
[ 映画 ]
水野美紀主演「バーボンのミキ」そして今年公開の中篇アクション
「ハード・リベンジ・ミリー」の辻本監督のブログを見てみたら、
「ハード・リベンジ」と「ミリー」の間は「・」ではなく「、」であるのがこだわり
ポイントなのだと力説されていた。
はっ。たしかに、以前書いたときには「ハード・リベンジ・ミリー」って書いてしまった。
これはいかん。表記は大事だ。
楠野さんだって「マイルドにしぬ」が「マイるどにしぬ」って書かれたらどーかと思う。
「私のるどにしぬ」って、なんだよ「るどにしぬ」。食べ物か。若干麺類の感じもするし。
いかん。今度から「、」だ。「ハー・ドリベンジ、ミリー」だ。
違う。「どリベンジ」ってなんだ。もんのすごい復讐なのか?「ちょーリベンジ」みたいな。
しかも「彼女のどリベンジ」だ。って意味あってるじゃないか。
いやあってないぞ、楠野。落ち着け。甘いものでも食え。
「ハード・リベンジ、ミリー」だ。
もう忘れない。
ちなみに、映画自体は「マイルドにしぬ」の川崎公演直後にインしたそうで、
監督曰く
「水野さんがだいぶ痩せてた」とのこと。衣装合わせなども多少苦労があったらしい。
稽古からずーっと見てたから全く気づかなかったのだけど、まああれだけ毎日
カロリー消費すりゃ痩せるはずだ。
しかし、役柄的にはシャープさが増してとても良かったらしい。
そりゃまあ、「どリベンジ」する女ですから、頬の一つもコケてたほうが良いでしょう。
話を聞く限り、映画の中では相当にとんでもないどリベンジの連続で、
水野のどアクションを期待される方にはど満足いただけるものになっているようだ。
今年は「さそり」もあるし、水野の周りはなんだかアクションづいてるみたいだ。
さて、どうしよっかな、プリペラ犬。ってプリペラって書いちった。
2008.02.19
[ 映画 ]
大体、映画を見るときはチケット(前売り券)を買っていくことにしている。
単純な話、当日券より若干安いからだ。安いのは好きだ。
で、こないだ、ナタリー・ポートマンとダスティン・ホフマンの映画
「マゴリアムおじさんと不思議なおもちゃ屋」の前売り券を買いに行った。
買う前にちらりと頭をよぎる不安。タイトルが長い、加えて若干口に出すのがはずい。
映画のチケットを買うときに、たまにある不安である。
しかし、例えば「スゥイーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」だとしたら、
「スゥイーニー・トッド1枚ください」で事足りる。悪魔とか理髪師とか言わなくても。
しかししかし、「マゴリアムおじさんと不思議なおもちゃ屋」を「マゴリアムおじさん」と
略しても、なんというか、若干の恥ずかしさを拭うことはできない。
主に恥ずかしさの原因は「マゴリアムおじさん」のパートにあるのだ。
「マゴリアムおじさん1枚ください」
うーん、言えない。はずい。
しかも、マゴリアムなんつー耳慣れない名前は、噛む可能性が大いにある。
噛むのは嫌だ。恥ずかしさを増幅させる。
楠野さんは何度か心の中で「マゴリアム・・・マゴリアム・・・」と復唱し、意を決して言った。
楠野「マゴリアムおじさんと不思議なおもちゃ屋、1枚ください」
店員「はい、不思議なおもちゃ一枚ですね」
「マゴリアムおじさん」言えよ!!!!
俺だけに恥ずかしい思いをさせて、おまえは逃げるのか!店員!
楠野さんは今、心のフルチンなんだぞ!おまえは厚着か!
これと同様のパターンは、レストランや居酒屋でもある。
楠野「気まぐれシェフのスタミナたっぷりポパイほうれん草サラダください」
店員「はい、ほうれん草サラダですね」
わー!!!こらー!!!いろいろー!!!
ちなみに、逆に「あえて口に出して言いたいメニュー」もある。
楠野さん的には「鳥わさ」がかっこいいと思うのだが、どうか。
※ ※ ※ ※
水野美紀×いのうえひでのり(劇団?新感線主宰兼演出家)
「プロペラ犬ひみつ集会VOL7」の参加申し込みは20日が締め切りです!
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2008.01.29
[ 映画 ]
昨日のブログで水野がかの香港映画「片腕ドラゴン」について熱く語っていた。
その頃、楠野さんはといえば「徳川セックス禁止令」について熱く語っていたわけで、
偶然とはいえ、プロペラ犬の趣味嗜好の大幅な偏りを感じざるをえない。
とはいうものの、水野は「片腕ドラゴン」を見つつ、
一方、サードファクトリーでオサレなバッグのデザインをしたりしてるわけで、
偏っているというより、嗜好が右にも左にもひろーいのだ。
問題なのは楠野さんで、水野の片腕ドラゴン話になんだかいてもたってもいられなくなり、
以前より見たかった香港映画「中国超人インフラマン」を借りて見てしまった。
ちなみにこのタイトルが示す如く、
香港で30年ちょい前に製作された変身ヒーローものである。
「映画を見ながらツッコミを入れつつ、愛でる」
という楽しみは、時に行き過ぎると本質を見失いがちだが、こと香港映画に関しては、
ちょっとやそっとのツッコミでは揺らぎもしない、開き直った物の強さがある。
「片腕ドラゴン」も「インフラマン」も、その口だ。
もーなんだか、とにかく面白い!!!
今、仕事のことや恋愛のこと等でお悩みを抱えている方に、ぜひとも
お奨めしたい。でかい声で笑って、
「ま、いろいろあるけど明日も頑張るか」と思えるはずだ。
インフラ効果はそれほどのものがある。
基本的には、仮面ライダーやウルトラマン、ゴレンジャー等の日本の特撮ヒーローものの
影響モロバレで、物語のモチーフもそのまんま。
世界征服をたくらむ悪の組織があり、いろんな怪人がいて、
その下にはわらわら戦闘員がいる。
それに対して「科学特捜隊」的な正義の組織があり、
その中の一人が変身能力を授かって、悪と戦う。まあ、そういうことだ。
何がどう面白いかは、ぜひ見ていただいて(できれば、酒でも飲みながら)
確認していただくとして・・・というかおいしい所だらけで、
どこから箸をつけていいのやら・・という感じなのだが。
一つだけあげておくなら。中盤のこんなシーン。
インフラマンの前に、怪人クモ男(みたいな奴)が現れ、戦いになる。
等身大での闘いではらちがあかないと見たクモ男は、やおら巨大化!!!
何の説明もなしに!
と、それに対してインフラマンもぐいーんと巨大化!!!
何の説明もなしに!
お互いに対して「だったら最初からそうしろよ」とも言えるし、
「お互いに巨大化しちゃうなら、まあ、最初はお互い様子見るよな」とも言える。
で、どったんばったん巨大化した二人が戦うのだが、インフラマンはクモ男を
発電所に向けてえいやっ、と投げ飛ばす!
発電所大破!たぶん地上では大惨事になっていたと思われるが、
怪人退治第一のインフラマンには関係なし!
その電気ショック(?)で、見る見るうちに身体が等身大に戻ったクモ男。
で、インフラマンも戻って対等で戦うのかと思いきや、彼は巨大化したまま、
逃げ惑うクモ男を「ぷちっ」と踏み潰してしまうのだ!
うーん、人生の厳しさとはそういうものだ。
いつもいつも相手に合わせていてはいけない、ときには自分本位でいいのだ、という
人生の本質を教えてくれるインフラマンの行動である。
・・・このシーンは序の口で、他にもいろいろなことをインフラマンはしでかしてくれる。
とにかく楽しい。
ベースは日本のヒーローものだが、アクションシーンはさすがに香港風味なのも楽しい。
最後に、インフラマンの勇姿を。
必殺技「超人ビーム」発射の瞬間を捉えた一瞬である。
超人ビーム、細い!!!!
2008.01.21
[ 映画 ]
「28週後・・・」を見に行った。
「全力疾走で追っかけてくる」というゾンビの新フォーマットを作った「28日後」の続編。
すっっっっっっばらしかった!!!!
評判は聞いてたのだけど、これはほんと、ゾンビ映画の新しいハードルを越えた
んじゃないかと。
てか、こんな胸をしめつけられるような映画めったに無いと思う。
「ゾンビ映画って見たこと無いんですけど、どれを見たらいいですか?」って聞かれたら、
「ゾンビ」見て、次に「ショーン・オブ・ザ・デッド」見て、最後に「28週後・・」見たら
とりあえずOK・・・って言うかもしれない。
いや、もちろん他にいろいろ面白いゾンビ映画あるんだけど、
「ゾンビ」を真ん中に置いて「ショーン?」と「28週後」がちょうど両極に位置してる。
最南端に「ショーン」、最北端に「28週後」っていう感じ。
「マイルドにしぬ」を見て、ゾンビものに興味を少しでも持ってしまった方は、
ぜひこの順で見て欲しい。
いきなり「28週後」見ても、打ちのめされるに十分なパンチ力なんだけど、
この順番で見ると、全然理解度が違うはず。
ちなみに、最東端に「サンゲリア」、最西端に「ブレインデッド」があるので、それはそれで
更に興味を持ってしまった方はチャレンジしていただきたい。
2007.10.01
[ 映画 ]
渋谷で「ヒルズ・ハブ・アイズ」を見てきた。
「ヒルズ・ハブ・アイズ」というのはアメリカで(一部、お好きな人々の間で)話題に
なり、ヒットもしたのですが処々の事情で日本公開が遅れに遅れたホラー映画でして。
遅れに遅れ、というより「DVDでも日本じゃ出せないんじゃないか?」ぐらいの
言われ方をしていたのですが、めでたくパート2ともども日本公開とあいなりました。
もともとは「サランドラ」という邦題で日本でも公開された映画のリメイク。
ちなみにサランドラっぽい人々は出てきますが、あくまで「ぽい雰囲気」ってだけで
別にサランドラという名前は中身そのものとは無関係。
中身に関してはこれから見る方のために触れませんが、
非常に出来の良いホラー活劇ですよ。
いや、もちろん扱っている人々の設定そのものに嫌悪感を抱く方がいるのは
認めますので、誰にも彼にも薦められる代物ではございません。
ただまあ、河原さんには見て速攻メール送りましたけど。「見たほうがいいっすよ!」って。
まあなんつーか、そういう人は見るべき映画、ってことです。
実は以前河原さんの舞台を見に行ったとき、差し入れで渡したのがこの映画の監督、
アレクサンドル・アジャの出世作「ハイテンション」のDVD。
この監督、ど直球ホラーの演出が相当にうまいです。
ちょっとジョン・カーペンター思い出しました。
それにしても、アレクサンドル・アジャとかジョン・カーペンターとか、なんつーかセンスが
信用できる監督は皆名前がかっこいい!!!
・・・ってのが昔から楠野さんが思う「信用できる映画監督の法則」です。
例えば
「ティム・バートン」。
「ブライアン・デ・パルマ」。
「サム・ライミ」。
「クエンティン・タランティーノ」。
うーん、皆かっこいい!てかワン&オンリーな名前だよなぁ。他に替えがきかない感じ。
間違えようが無い。
この法則からいくと、アジャもかなりワン&オンリーな感じ。
いや、コングのほうもいますけどさ。本名じゃないし。
うちのキャストやスタッフの名前はどうだろう。あくまで名前の感じだけ。
誰の名前が、一番映画監督としてセンスが信用できそうな感じだろう。並べてみよう。
「ミキ・ミズーノ」
「マサヒコ・カワハーラ」
「マサト・イリーエ」
「イチロウ・クスーノ」
ああ、なんか「マサト・イリーエ」が一番やばいホラー映画とりそうな気がする!