2007.12.24
[ プロペラ犬のなかまたち ]
富岡晃一郎さんが出てるマンションマンションの「人間フィルハーモニー」を
見に行った。面白い!これぞ小劇場の醍醐味、と思う。
26日まで下北沢の駅前劇場でやってます。お奨めです。
もし席に座って上手側だったら「ラッキー!」と思ってください。
マンションマンションというと、去年の3月にやった「キング・オブ・心中」という作品を
思い出す。
ちょうどその頃、楠野さんは水野に「マイルドにしぬ」の第一稿になる脚本を見せてまして。
そこらへんの話、各所のインタビューで水野が語ってますが、実ははしょられている箇所が。
水野は楠野さんの脚本を読み、すぐに「これを実現させよう!」と奔走したような流れに
なってますが、実は水野は最初からやみくもに走り出したわけではなくて。
一刻も早く実現させたくて気持ちが走っている楠野さんを諭すように、
「小劇場での演劇って大変だよ、オリジナリティーあって面白い劇団がたくさんあるんだよ」
と水野に言われて、「例えば、これ見に行ってみて」
といわれたのが、ちょうどその頃やってたマンションマンションの公演だったのだ。
(数日前に水野が見に行ったらしい)
キャパ100人強のオフオフで見たマンションマンションは、それはもう面白くて。
映像の世界とは全く違う、もちろん自分がかかわってきたカンコンキンとも違う、
それはもう「演劇だから、こうできる。オフオフだからこうできる」としか言いようのない、
面白いものだった。
楠野さんはそれを見て、今一度気を引き締め、「自分らにできるかな?」と考えを整理した上で、
「やっぱやってみたい」
と、水野に再度働きかけたのだ。
「やる!」と決めたら水野美紀の前のめり加減はハンパない。
おそるべき飲み屋外交の早さで、水野は脚本を河原さんに見せ、制作協力してくれそうな
人を探し・・・
で、今に至る、と。
そういう意味では、マンションマンションは(ご本人たちのあずかり知らぬところで)
プロペラ犬に多大な影響を与えてくれた。
ちなみに、富岡さんは、水野とは「桜飛沫」での共演以来の仲良し。
こないだ、猫背椿さんがゲストに来てくれたひみつ集会にも見に来てくれたりもして。
猫背さんも水野とは「桜飛沫」以来の仲。
そんな猫背さんと某イベントで会い、スタッフさん含めて飲んだ。
というか、そのイベントの打ち上げに、なぜか楠野さんいていい流れになって、
隅っこで飲みました。
猫背さんはアネゴ肌なのに気配りがすごいという、飲んでて楽しくないわけがないという人。
途中、来年公開されるハリウッド版「ドラゴンボール」の話に。
亀仙人の役をまさかのチョウ・ユンファがやるという話を猫背さんにしたところ、
「チョウ・ユンファって誰だっけ?」と猫背さん。
「ほら、あのジョン・ウーの映画で・・・」と楠野さんが説明するも、
「うーん、思い出せない・・・日本人で例えると、キャラ的に誰?」と猫背さん。
楠野さん、
「館ひろし」
って言っちゃったんですけどね。
いや、顔は全然似てない、って前提で。
「日本人で言ったら、誰が亀仙人やるってのと同じような衝撃か」って意味で。
それにしても、ハリウッド、大丈夫かなぁ。
何かを見失ってるんじゃないかなぁ。
ピッコロって、どうすんだろ。
2007.10.25
[ プロペラ犬のなかまたち ]
水曜日は「働きマン」の飛騨!あ、なんだこれ、日だ!
菅野美穂さん・・・カンチャンがまだデビューして間もない、17~18才ぐらいのときに
ニッポン放送でレギュラーのラジオ番組をやった。
というか、某所でたまたま見てしまった素顔の彼女の頭の回転の早さに舌を巻き、
「この人でラジオをやったらさぞかし面白かろう」と、当時のニッポン放送のPに
「こういう面白い子がいるんですけど・・・番組できないですかねぇ・・」と
やんわり働きかけてみたら、案外すんなり番組ができてしまったのだ。
未だに、あれぐらいすんなり企画が通ってしまったことはない。
いや、すんなりかどうかは知る由もないのだが、そのPがもんのすごく優秀な方で、
「すんなり感」をかもし出したまま、さくっと番組を実現させてくれたのだ。
今、プロペラ犬でPっぽいことをやってわかるのだが、この「すんなり感」は
なかなか出せない。
いろんな人からいろんなことを頼まれたりするたびに、楠野さん的には
「すんなり感」を出して調整してるのだが、たぶん傍目にはバタバタ感いっぱいで、
「大丈夫かなこの人、年齢の割りに醸し出す貫禄が中学生レベルなんだけど」
と思われているに違いない。
そんな感じで実現したカンチャンの番組は、自分が過去に作ってきたいろんな
ラジオ番組の中でも一、二を争う「やりたい放題、治外法権番組」だった。
一言で言えば、カンチャンを最高のおもちゃにして毎週、よくわかんないこと
ばっかやってた。
例えば、ある週のタイトル(レギュラーコーナーはなく、毎週、別の企画をやってた)は
【箱詰めカンノ】。
放送の間、カンチャンはなぜか段ボール箱の中に詰められていて、その中に
マイクを仕込んでしゃべるのだ。
段ボールには、ポストのような切れ込みを入れて、そこからハガキをぽいっと入れると、
カンチャンが「うわっ!ハガキが入ってきましたぁ!でも暗くて読めません!」とか
しゃべる。
んで、意味なく段ボールの中に変なものをぽんぽん投げ込んだり、ぼんぼん叩いたり
してカンチャンが「うわっ!うわー!」とか言ってるだけの1週間なのだ。
んで、最後の最後にカンチャンが「私は、出ます!!!」と叫んで、
段ボールをばこっ!と蹴破って外に飛び出す。
すると、「ロッキーのテーマ」が高らかに流れてきて、なんだか感動する・・・って番組だった。
今書いててもなんだか全然わかんないが、とにかく死ぬほど笑ったのは覚えている。
もちろん、こちらの「意味ないことを、なんだかよくわかんないままに必死にやることで
なんだかおかしくなる」という(一応)演出の意図を、カンチャンが汲んでくれ、
マネージャーさんも面白がってくれたから、やれたことだ。ありがたかった。
他にも
「プリン人生相談」
「カキ氷機でそうめんを削ったらどうなるか」
等等、タイトルを書いただけでは意味不明な、ていうか実際聞いてても意味不明だった
であろう企画ばかりをやっていた。
今にして思うと、プロペラ犬で水野にやってもらおうとしていることの原点かもしれない。
いやもちろん、ラジオと演劇の違いはありますけども。
でも、カンチャンが詰められた段ボールがぽつんとラジオのブースの中にあって、
そこにマイクが向けられてるシュールな絵柄と、今回、水野美紀にやってもらおうと
していることは、根っこの部分でほとんど一緒かもしれない。箱には詰めませんが。
作家として、本当にありがたいのは「なんで?」と聞かれないこと。
今回の「マイルドにしぬ」の脚本を初めて見せたとき、水野美紀は一言も
「なんで?」とか「ここの、これの意味は?」と聞かなかった。
稽古が進んでいけば、自ずと「なんで?」に踏み込まざるを得ないし、
その「なんで?」が作品を固める接着剤にもなるのだが、
一番最初の走り出しの部分で「なんで?」がなかったことは、
プロペラ犬を始めるにあたってのすごく大事な共通認識だった、と思う。
42・195キロをこれから走ろう、というときに「なんで?」って思ったらもう走れない、
そんな感覚かなぁ・・・って、そりゃ違うか。すいません、例え下手で。
プロペラ犬旗揚げ公演「マイルドにしぬ」、
ローソンチケット
チケットぴあ、
イープラス、
でチケット発売中です。
大阪公演はHEP HALLの電話予約でも大丈夫です。
2007.10.23
[ プロペラ犬のなかまたち ]
今日、23日から「マイルドにしぬ」延長戦の先行予約がチケットぴあでスタート!
29日(月)の朝9時まで受付てますんで、全17公演のオーラスの高揚感を
味わいたい、という方はぜひ、お早めに。
今出てる「映画秘宝」に水野美紀のインタビューが載っている。
「真・女立食師列伝」に絡めた企画なので、うちと直接に関係あるわけではないのだけど、
映画秘宝に載っている水野はなんだか大概カッコいいので、読んでみる。
しかも今月は「ゾンビ映画特集」だった!「ゾンビーノ」見に行きたいなぁ、などと
思ってページを捲ってたら、水野のインタビューの次のページが
大槻ケンヂ氏と、犬山イヌコさんの対談だった。
大槻ケンヂ氏・・・はあまりによそよそしいので、オーケンと呼ばせてもらいます。
プロフィールにも書いたとおり、楠野さんはオーケンのオールナイトニッポンの
構成をやってたことがあり。
まだたしか21~22歳頃、オーケンも23~4ぐらいだったと思う。
オーケンとはなんだか気が合った。
格闘技にUFO,映画と趣味嗜好が似通っていたこともあったが、
何よりこう、なんというか「同じ生き物」の匂いがした。
何かとんでもない物、この世のルールから逸脱したものに出会ったとき、
「くっだらねぇ~!!!」と笑い、愛でる感覚。
これはなかなか共有しあえるものではない。オーケンとは共有しあえた。
「くだらない」=「とんでもなく面白い」
これを理解してもらえないと、一緒に物を作るのに一つ壁ができる。
もちろん楠野さんも20年以上この仕事(作家)を営んでいる、一応プロなので
この感覚が通用しない世界にアジャストしたものはできる。じゃないと食えなくなるし。
できるけど、それはあくまで「仕事」の域を超えない。
「仕事」としての充実感はあるけれど、じゃあ「お金もらえなくてもやる?」ってなったら、
「いや、それは困るんですけど・・・」となる。
くだらなさの価値をわかってくれる人と物を創る作業の中には、時折
「こんな楽しいことやってお金もらっていいのかな、申し訳ないな~」と思える瞬間がある。
すでに何回か行っているプロペラ犬の稽古中には、すでにそういう瞬間が
ぽつぽつと芽吹いている。
オーケンにプロペラ犬見せたいなぁ~、と思うときがある。
じゃあ連絡すればいいだろ、となるのだが、実はこないだオーケンにもらったばかりの
新しい連絡先を、その場で速攻なくしてしまったのだ。
連絡取れないのだ。
ここまでしんみり真面目に書いて、なんだ。
なんかこう、締めにいいエピソードとか、ないんだ?
一体、楠野さんは何が書きたかったんだ。
最後になんか変なこととか、書かないんだ?
うーん。
トンカツに、たまに醤油かけて食べるけど、だめ?
プロペラ犬旗揚げ公演「マイルドにしぬ」、
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2007.10.19
[ プロペラ犬のなかまたち ]
吉祥寺シアターにペンギンプルペイルパイルズ「ゆらめき」を見に行く。
ペンギンはここ数年、必ず見に行ってて、しかも今回はひみつ集会に出てくださった
玉置さんはもちろん、水野を通じて数年前に知り合いになった坂井真紀ちゃんが
出ているわけで、これはもう見に行くのマストでしょ、と。
面白いですよ~。坂井真紀ちゃんも魅力的ですよー。
水野が出た「ワンマンショー」からペンギンに入った方にとっては、
たぶん「ワンマン~」よりわかりやすいのではないか、と。構成的に。
それでも倉持さんならではの引っかかりやとげも随所に残ってて、
しかも(前売り)3800円で楽しめるならこれはお得でしょー。
プロペラ犬始めてすごく思ったんですけど、演劇ってどうしてもチケット代が
高くなる・・・一観客の立場としては「たっけーよ!パンフ買ったら1万超える芝居
ざらだよ!」と憤るわけですが、実際に作る側に立ってみると、どこにどれくらい
お金がかかるかよくわかり、「うむむむむむ」といわざるを得ない。
(もちろん、1万払うのが惜しくない芝居もたくさん存在はしてますが)
それを考えると、3800円は安いな~。頭の中でいろいろ計算しながら見てしまった。
坂井真紀ちゃんは、水野の親友でありまして。
あけて19日は「ゆらめき」公演にくっつけて終演後に水野がゲストでのアフタートークも
あるとか。水野美紀、またまたまたまたまた岐阜から帰ってきてアフタートークします。
てか、もはや「東京に出てきて」「岐阜に帰る」状態のスケジュール。
今月、東京にいる水野を目視すること自体が貴重なので、興味のある方はぜひ。
ああ、そーいえばこないだうるるんでこおろぎ食ってたなぁ、水野。
稽古のときに「味どんなだった?」と聞いたら
「甘エビの、甘くないやつ」とのこと。
甘エビの、甘くないやつ・・・かといってそれはエビかというとそう単純な話ではない。
「食パンの、食えないやつ」ってニュアンスに近いのでは、と想像する。
プロペラ犬旗揚げ公演「マイルドにしぬ」、
ローソンチケット
チケットぴあ、
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2007.10.11
[ プロペラ犬のなかまたち ]
入江雅人さん出演の「犯さん哉」、
河原雅彦さん出演&演出の「真心一座~身も心も」
この2本をわざと、あえて2日連続で見ました。いや、見させていただきました!
なんつーかもう、楠野さん感動しちゃいましたよ。
爆笑の果てに、なんだかもう感動。
しっかりした技術を携えた(←これ大事)大人が、
あくまで真剣に、骨身を削って(←ここもっと大事)馬鹿をやる!
もうただただ、楠野さんはそれをありがたく仰ぎ見るしかないわけで。
「おばか」なんていう可愛い感じにラッピングされた中途半端なもんじゃなく、
「馬鹿だねぇ~」「こんないい大人が!」「1ヶ月以上も汗水たらして稽古して!」
「ほんっと、馬鹿だねぇ~」
「すごいねぇ~」
「うん、すごい」
としか言いようのない、それは凄みを伴ったものなのです。これは。
(「おばか」と「馬鹿」の微妙なニュアンスの違いは書き出すときりが無いので
またいつか書ければ、と思います。
楠野さん的に言えば、例えばモンティ・パイソンは「とんでもない馬鹿」。
もちろん最大級の褒め言葉です)
2作品の「見た目」の違いはありますが、二つとも必見、と言い切りたいと思います。
水野美紀を通じて舞台に興味をもたれた方、水野が出ている舞台は見たけど、
まだ他のは見てない・・・という方、ぜひ、お奨めします!
特に「身も心も」はうちと同じく赤坂REDシアター。
「マイルドにしぬ」の前に
「あ、赤坂にはこんなおいしそうなお店があるのね」っていう予習にもなるのでは。
たぶん当日券もあるはずです!
プロペラ犬旗揚げ公演「マイルドにしぬ」、
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2007.10.05
[ プロペラ犬のなかまたち ]
ちょうど明日、6日から「マイルドにしぬ」演出の入江雅人さん出演の「犯さん哉」、
河原雅彦さん出演の「真心一座~身も心も」が初日を迎えます。
「犯さん哉」のほうはうちの制作協力についてくださってるキューブさんが制作。
「身も心も」のほうはうち同様に赤坂REDシアターでの公演。
両方の出演者を見ると、水野の知り合いだらけです。
うむ、この世界は狭いというか、どっかとどっかでつながってて、俯瞰で見たら
なんかでっかくて変な形のアメーバみたいになってるんだろうなぁ。うむ、例えがわかりづらい。
演劇原始人である楠野さんにとっては、両方ともひたすら「み、みたい!」としか
言いようのない、今年指折りの楽しみな公演。うっほうっほと見に行きます。
で、そんな間にもうちの稽古がスタートします。
例えば夜公演しかない日の昼に稽古をやったり。水野も映画撮影の合間を縫って
当然参加。もはや「かけもち」は当たり前で、かけかけもちもちぐらいのかけもち感。
なんか可愛いな、かけかけもちもち。もちが二つ、かけっこしてる画が思い浮かんだ。
もちだからね、こけたら地面にくっついちゃうの。そこに後から走ってきた奴がすっ転んで、
二つくっついちゃって大変なことに!ぐにょんぐにょんですよ。
ああそうだ、河原さんがキネ旬で書いてた架空キャスティング小説
「あの娘僕がこんなシネマ撮ったらどんな顔するんだろう」を買いました。
キネ旬で連載してた頃から読んでたのですが、小説版は巻末に河原さん、
片桐はいりさん、中村まことさんの「架空キャスティング対談」があって、これがまた面白い!
キャスティングといえば思い出したのですが、水野が今岐阜で撮っている映画では
久々に「普通の人」だそうで。本人曰く。
でも、その後、すぐに「マイルドにしぬ」で普通じゃないことになります。
書いた自分からしてみると無理くりに
「水野美紀が今までやったような事がない役をやらせなきゃ」
という意図で書いたわけでなく、本当に、普通に
「水野美紀はこーゆーのが面白いと思うんだよなぁ」
って思って好き勝手に書いただけなのですが。
結果として、たぶん今まで水野美紀がTVでも映画でも舞台でも
確実にやったことない事ばかりをやらせることになってますが。
あれですね、「カニのどこがおいしい?」って言われて、カニの淡白な身を想像するか、
それともカニ味噌を想像するか。
今回は水野美紀の「身」ではなく、「水野味噌」をほじくりだすような、そんな感じかも。
そんな人々が作っている「マイルドにしぬ」、
チケットぴあ、
イープラス、
ローソンチケットでチケット発売中です。
大阪公演はHEP HALLの電話予約でも大丈夫です。
2007.09.16
[ プロペラ犬のなかまたち ]
「マイルドにしぬ」の美術を担当してくれる小指値の人々・・・の一部。
実際はもっといます。10人ぐらいかな?
さて、そんな小指値。
現在(17日まで)横浜のSTスポットで公演中、ってことで楠野さんがうーうー
言いながら駆けつけました。これはその終演後の一枚。
いやー、いい話やわぁ~!
エッジの効いた表現+人間に向ける目線の温かさがなんとも心地よい話。
なんだろう、エッジが効いてるのに心地よい、ってのはなかなかないですよ。
わさびが効いてるのにお紅茶に合うわ~、ぐらいの貴重さ。
STスポットでの公演は17日までですが、22日にもバンクアート1929というとこで
やるらしいので、なんか面白い演劇ないかなーと思っている方はぜひ!
水野美紀も惚れた小指です。