2008.10.25
「ダークマン」
[ 映画 ]
久々にDVDでサム・ライミの「ダークマン」を見る。
ライミといえば「スパイダーマン」シリーズか、あるいは初期の「死霊のはらわた」
シリーズで映画好きには認識されてると思うのだけど、この「ダークマン」は
隠れた傑作だと思う。
一応ヒーローものなのだけど、アメコミ原作ではなくライミのオリジナルで、
このダークマンさんのキャラ造型がとってもいい。
彼は天才科学者で、悪漢に襲われて顔と手に大火傷を負ってしまう。
大火傷、というかほとんど顔はとろけており、彼は「顔」という大事な
アイデンティティを奪われてしまう。
しかし彼は、火傷の治療の副作用で
「痛みを感じず」
「アドレナリンが増えるととんでもないパワーが出る」(つまり、怒ると強い)
というヒーロー的能力を得る。ここらへんはもー、強引だ。
でまあ、そんな彼が恋人を守るため、悪漢たちに復讐するために闘うのだけど、
素晴らしいアイディアなのが、
彼が「人工皮膚の研究をしていて、自らの手によって自分の顔のマスクを作り、
必要に応じてそれを被る」という設定。
つまり、バットマンやスパイダーマンが「マスクを被って他人になる」のと逆で、
ダークマン師匠は「マスクを被って自分を取り戻す」のだ。
さらに、その人工皮膚はまだ研究段階で、日の光の下では100分しかもたない。
時間が過ぎるとどろどろと溶けてしまうのだ。
だからこそ彼は日の届かぬ闇の世界に留まり続ける・・・「ダークマン」なのだ、
というヒーロー的にきっちりした、かつサスペンスフルで、なおかつ悲劇的な
ロジックを背負っている。
って今書いてても、ほんとよく出来てるなと思う。
弱点と長所が背中合わせになっているというのはヒーローものに限らず
良くできたキャラクター設定の見本だと思うのだけど、ダークマンは完璧で、
これに匹敵するのは「子連れ狼」と「シザーハンズ」ぐらいじゃなかろうか。
しかもこの設定の中、ライミが暴走機関車の如きカメラワークで暴れまくるから
面白くないわけがない。
こんな悲劇的な話なのに、ライミの撮りかたが面白すぎるのであちこち
爆笑できるし。
そのくせ、クライマックスでは心を揺さぶるのだ。
90分ちょいにまとめてるのもえらい。原作がないから「あのキャラを出さなきゃ」
とか「あの設定は入れておかないと」みたいな縛りがなく、どんどん話を
進められるからかも。
アメコミ原作もいいけど、こーゆーオリジナルのヒーローもの作品がもー
ちょっとあってもいいなぁ。
※ ※ ※ ※ ※
プロペラ犬第2回公演『ジャージマン』
作 楠野 一郎
演 出 福原 充則
出 演 水野 美紀 設楽 統(バナナマン) 玉置 孝匡
公演日程 2008年11月27日(木)~12月4日(木)
会 場 赤坂RED/THEATER
開演時間
11月27日(木) 19:30
11月28日(金) 19:30
11月29日(土) 14:00/19:30
11月30日(日) 14:00
12月 1日(月) 14:00(終演後【設楽統×水野美紀】のアフタートーク有り)
19:30(終演後【玉置孝匡×水野美紀】のアフタートーク有り)
12月 2日(火) 19:30
12月 3日(水) 19:30
12月 4日(木) 14:00(追加)/19:30
料 金 5,300円(全席指定・消費税込)
追加公演チケット発売日 11月8日(土)
東京公演お問合せ オフィス・REN 03-5829-8031
<大阪公演概要>
公演日程 2008年12月7日(日)~8日(月)
会 場 HEP HALL
開演時間
12月7日(日) 14:00/18:00
12月8日(月) 14:00(追加)/18:30
料 金 5,300円(全席指定・消費税込)
追加公演・チケット発売日 11月8日(土)
大阪公演お問合せ HEP HALL 06-6366-3636