ボルト=範馬勇次郎説

9秒69だよ、ボルト。

しかも、最後20メートルぐらい、余裕で胸とか叩きながらでやんの。
追い風0メートルなのに。
あのね、彼以外7名、全員歯ぁ食いしばって走ってんだよ、もう世界で一番
速いやつらが。それなのに一人、レース前からふにゃふにゃしてるし。
追い風1メートルの中、抱えてた現金入りバッグをバイク強盗に盗まれて
「コノヤロー!!!」って追っかけたら、この人一体どんだけの速さで走るんだろうか。

にしても、もう別格、つーか別生物って感じの強さ。
「グラップラー刃牙」における範馬勇次郎ですな。わからない人には全く
わからないと思いますが、わかる人にはわかる。強すぎて物語のバランスが
おかしくなるレベルの強さ。
ちなみに私は「刃牙」ではジャック・ハンマー派。「強くなるために何かを犠牲にする」
ってのに弱いのね。ここらへんも伝わらない人には全く伝わらないでしょうけど。

そんなオリンピックムードの中、昨日はカンコンキンシアターに行って来ました。
7~8年前にカンコンキンの構成を抜けさせてもらってからも、毎年行ってるのだけど、
えっとね、今年は、4時間27分やってましたよ。終わったの11時半でしたよ。

プロペラ犬で、舞台制作の仕組み(劇場側との折衝とか)を知って改めて
思うのだけど、普通、11時半までやっちゃダメなんです。
たいがいの劇場は、時間で料金が決まってるし、大体、11時半まで
やったら、劇場の人も下手したら電車で帰れなくなるし。
ある意味、それを容認してきたシアターアプル、すごい。

しかしアプルも今年で取り壊し。
来年は別の小屋で続けるそうなのだけど、一体どーすんだろ。
アプルはまだ、新宿っていう有数のターミナル駅が近いから、終電の時間も多少
ぎりぎりまで考えられるけど、別のとこに行ったらそうともいかないし。
それにしても、来てるお客さんも含め、「長ければ長いほど喜ばれ」
「上演時間が4時間を切ったら短いとアンケートに書かれる」なんていうのは
他に類を見ない。
もはやその乗りは、演劇でないのはもちろん、コント集でもない。
むしろ近いのはコンサートの乗りで、おなじみのヒット曲は必ずやる
(やらないとお客さんが納得しない)上に、新しいのも足していくから、
必然的に必ず長くなっていく。
今年も会場は爆発的に受けていた。

もうほんと、客席が極限状態で暖まってるんだけど、そんなお客さんさえも困惑させる
ラッキィさんの下ネタに笑った。

ちなみに、本番前にいつも関根さんの楽屋に行ってうだうだしながら話すのが毎年の
恒例なのだけど、今年は
「ヒョードルはチンパンジーのボスに素手で勝てるか」
って話を熱く語り合った。チンパンのボスは恐ろしく強い。
しかし、私・楠野さん的には、ヒョードルが頭にヘルメット被って、
目にゴーグルしていいんならチンパンといい勝負するんじゃないかと思うんですが、と主張。
40代と50代が昼下がりにする会話じゃない。
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河童のミイラを探して

福原充則さん脚本のダンダンブエノ公演「ハイ!ミラクルズ」を見た。

まだ公演が始まったばかりなので中身については触れないでおくとして、
とにかく峯村リエさんは素晴らしいなぁ、と。
最近、本広監督の作品にもたくさん出てらっしゃるので、演劇をあまり
見ないという方にもその素晴らしさが浸透していると思うのですが。
ほんと、峯村さんに関しては毎回、どの作品を見ても
「うまいなぁ~」「面白いなぁ~」って峯村さんばっか見てしまう。

女優さんで、舞台で笑いもクリアできる人というのは、河童のミイラ並に
希少価値がある。
「笑いありき」で物を作ってきた人間としては、ずーっとずーっと探してたし、
今も探し続けている。
女優さんが舞台で笑いをクリアできたら最強だと思うからだ。
峯村さんは、そんな数少ない河童のミイラの一人だ。間近で見ることが
できるだけで、ありがたさに目がくらむ。当分忘れない。

翻って、うちの看板女優・水野美紀はどうだろうか。
個人的には、堂々たる河童のミイラ候補生だと思っている。
下手したら、お湯をかけたら生き返る可能性まで秘めている。ありがたいと
言うより怖い。ミイラではなく「ふえるかっぱちゃん」だ。わ、増えるのか!!

一体何の話なのかよくわからなくなってきた。
ま、とにかく峯村さん面白いです。

そういえば、たまたま猫背椿さんも見に来てた。
猫背さんと劇場でたまたま会ったのが、これで4回目だか5回目だか・・・
ほんと、いろんな舞台を見てます、猫背さん。
そんな猫背さんも、言うまでもなく河童のミイラ系の女優さんです。

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オーケンと会う。

オーケンこと大槻ケンヂさんのライブに行って来た。

以前も書いたと思うが、オーケンとは彼の「オールナイトニッポン」で構成作家を
やらせてもらって以来の縁で。
オーケンも自分も二十歳代前半だったと思う。
「オッパイマンの歌」という、小学2年生レベルのイカレポンチSONGを作ってCDに
したりして(市販はしなかった。確か100枚ぐらいだけ作ってリスナープレゼント
したので、もし持っている方がいたらかなりのレアものだと思う)
そりゃもー、毎週楽しかった。人生で一番笑った時期かもしれない。

ラジオの構成作家つーお仕事は、時に喋り手の前で「誘い笑い」を、それもかなり
オーバーにすることで喋り手を「乗せる」という側面もある。
いや、喋り手さんは不安だもの。「これ、誰に向けて喋ってんの?あたし大丈夫?」って。
しかし、オーケンのオールナイトは本気で毎週笑ってた。笑いすぎて嘘っぽいので
逆にガマンしてたくらいだった。

その後もちょこちょこ、地方のラジオ番組とか、
オーケンがパーソナリティーをするTV番組とか、
いろいろお仕事してきたのだけど、ここ6~7年、連絡がとれなくなって
(携帯の番号をなくしてしまったりもして)そのまんまになってた。

で、こないだ、「映画秘宝」のオーケンの対談に水野が出たときに、対談を通じて
オーケンに連絡を乞う、という雑誌の私物化も甚だしい(しかもそのまんま載ってしまった)
やり口で連絡を久々にもらい。
で、今日、ひっさびさにオーケンのライブを見に行った。

しかも今日のライブは、オーケンのデビュー20周年記念、というメモリアルなもの。
新旧取り混ぜた選曲はチョー楽しく、オーケンのMCは昔と全く変わらない
「自虐ネタ」→「ぼそっとグチ」→「お客さんに甘える」→「励ましてもらう」→「盛り上げる」
という、もはや熟練の落語かもかくや、といわんばかりの爆笑テクの連打。
最近のアーティストのライブに足しげく通っているわけではないけど、
オーケンのMC以上に面白いライブMCっているのかな~と思う。

それに何より、オーケンの書く詞は相変わらず刺さる。
笑って笑って乗って刺さって笑って刺さって乗って笑って、感情のジェットコースターに
乗せてもらって大いに楽しんだ。
自分もイチ表現者のはしくれとして、頑張らなきゃなぁと改めて痛感。

それにしても、「踊るダメ人間」を聞くと未だに泣けてくる。いい曲だよなぁ。
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シャンプーハット「立川ドライブ」

シアタートラムで上演中のシャンプーハット「立川ドライブ」を見てきた。
赤堀雅秋さん作・演出で今回は
坂井真紀さんが客演。

面白かった。
とてもささいな違和感や空気の淀みのようなものを積み上げていく中で、
ある「事件」が起きるのだけど、
それがわかりやすいサスペンスにもコメディにも寄らないで・・・
決して一回見て「腑に落ちる」ものではないのだけど、
なんかこう、気持ちの底に澱のようにたまっている。そんな舞台。うむむ、うまく言えん。

映像で言うと、キム・ギドクの映画とかが好きな人にはすごく刺さるんじゃないかと思う。
あー!今書いてて思ったのだけど、「ノー・カントリー」を見た後に感じた感覚にも近いわ。

すんごく繊細な話だから、きっと毎回見え方が少しずつ違うんだろうなぁ。
それにしても坂井真紀ちゃんは去年から出る舞台出る舞台、みんないい。

さてさて。
9日の「ひみつ集会VOL9」の応募は6日まで。
今回は加藤啓さん(拙者ムニエル)がお客様。
前回のひみつ集会エクストラでは「初見リーディングドラマ」がなかったから、
今回は久々の初見になる。
なんかムチャクチャなこと書きたいなぁ。いつもムチャクチャか。
以前、ラジオの番組の台本書くのに、「なんかムチャクチャなこと書きたいな」と思って、
全編左手で書いたことがある。たしか、「OHデカナイト」だったかなぁ。
パソコンを足で打ってみようかな。
ぽうjrふぉp@;えらsけんh
ダメだ。足で「プロペラけん」って打ってみたらこのざまだ。断念。

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「プロペラ犬ひみつ集会VOL9」、ただ今抽選予約受付中です!
今回は3ヶ月ぶりの下北沢フリーファクトリー凱旋。
6月9日(月)の夜7時開場、7時30分開演になります。

今回のお客様は、拙者ムニエルの加藤啓さん

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そして今回はプロペラ犬第二回公演についてのあれやこれやを、
このイベントで初めて水野の口から発表します!
一体誰が演出で、誰との共演になるのか?タイトルは?

イベントへのご応募、お問い合わせ、詳細はこちらまで!

香港に届け!

水野美紀についての情報を知りたいとき、たいがい覗くサイトがある。
公式HPではない。
ていうかその前に、本人に聞けよ、おまえプロペラ犬だろって話ですが、
いちいち細かいことは本人も知らない場合が多い。
いつに出る雑誌に、どんなプロペラ犬関係のことが載るのかとか。
映画や舞台の前にはインタビューを死ぬほど受けるので、はっきり言って本人は
いちいち一個一個把握できない。

で、公式HPにたいがいの情報は載るのだけど、水野のHPは本人の性格にも似て、
案外ざっくりしており、情報がスコーンと抜けてることがある。
(これは水野のHPに限ったことでなく、多くの芸能人のHPにあることで・・・
公式HPだから全ての情報漏らさず載ってると思ったら大間違いなのだ)

で、そんなときに覗くのがこのサイト。
はっきり言って、ここの情報の早さ&細かさは驚愕である。
雑誌だとかTVだとか、地方紙とか、ほんっっとに細かい情報まで(たぶん)全て
カバーしているのだ。
で、驚くべきことに、見ていただけるとわかるのだけど、このサイトは香港在住の水野ファンの方のサイトなのだ。

いつも思うのだけど、一体どーやって香港からこれだけ細かい情報を入手しているのか?
いやだって、九州のフリーペーパーにちょっとインタビューが載ってたのを、
一体どーやって香港の方が把握するのか。しかも写真つきだし。

まあ単純に思うのは、日本国内にネットワークがあり、そのファンの方が入手した
情報を香港に密輸してるのでは、というケース。いや密輸ではないが。
だとしたら、その国内ネットワークも相当におそるべきものだ。
間違いなく、水野本人と楠野さんを超えた情報を有している。すごい。

で、このブログが更新されると、そのサイトでも更新情報をアップしてくれる。
水野のこと、プロペラ犬のことについて書いたときはとても詳しく、中国語で
アップしてくれるので、ちょっと中国語の勉強にもなる。
それはとてもありがたいのだけど、例えば「ランボーを見たらすごかったよ」みたいな、
水野本人とあまり関係のない与太話を長々と書いたときは、
更新情報がとっても適当かつあっさりしてて笑える。
「楠野がランボーを見たそうです」ぐらいのあっさりした感じ。

にしても、この文章がアクションのメッカ・香港の方にも読んでいただいてると思うと
なかなかに趣深い。ありがたいし。
ぜひぜひ、香港の皆さんに
「日本にはプロペラ犬というすごい演劇ユニットがあって、日本の若者は今みんな
プロペラ犬Tシャツを着ている」などといった、嘘情報を流してうちを盛り上げてください。

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20年。

約20年ぶりの人とご飯を食べた。

私・楠野さんが放送作家として(というか、まだほぼ見習いとして)
ざっと20年前に仕事をさせていただいてた「クイズ100人に聞きました」という番組。
そのディレクターさんが、今、TBSで舞台のプロデュースをされているのだ。
こないだ見に行ったある舞台のチラシでお名前を発見し、
「もしかして・・・?」と調べてみたらそのご当人で。

日を改めて、お互いの共通の知人と一緒にご飯を食べよう、ということになったのだ。

いやはや、20年ぶりというのは大変なことで。
その当時はお互いに完全に「バラエティー畑」の人間であり、
後々「舞台」というフィールドに脚を伸ばすことなどこれっぽっちも話すことなく。
毎週「魚屋さん100人に聞きました。振り回したら武器になりそうな魚介類といえば?」
とか、クイズをたくさんたくさん考えていた。まあそんなクイズはボツだけど。

当時からすごくスマートかつ誠意のある仕事をする、かっこいい方だったのだけど、
20年ぶりにあっても全く変わらず。
とても気持ちよく食べ、飲み、語った。

それにしても、こないだの「映画秘宝」のオーケンもそうだけど、
この仕事長くやってきてよかったなぁという再会が最近いろいろある。
いずれも、「プロペラ犬」を立ち上げたからこのそめぐり合わせ。
小さいながらも、陣地を作って旗を立てることは重要なのだなぁと思う。

とか、ちょっといいことを書きながらルチオ・フルチの超グロ演出ホラー「地獄の門」を
見てる俺はいかがなものか。
あー、脳みそもぎとられちゃったよ、白人さん。どんなBGVなんだ。

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映画秘宝

今日は水野美紀が参加している恒例のアクション稽古、通称
「アクション研究会」(略してアク研)の見学に行ってきた。

アク研とは、俳優・虎牙光輝さんが主宰している、アクション俳優さんやスタントマンさんの
内輪の稽古。内輪とはいうものの、今日は男女合わせてざっと15名以上のメンバーが
参加していて、某柔道場を借りている稽古場はかなりの賑わい。
稽古は12時から6時まで、軽い休憩を挟みつつとはいえ6時間にも及び。
今日はこのブログのために画像つきでレポートすべし!と小さな責任感を
胸に稽古場へ行った。

で、写真もたくさん撮った。
動画も押さえた。(これはいつかひみつ集会で紹介するかも)
しかし!肝心のデジカメのバッテリーが上がり、しかもバッテリーを充電するやつが
部屋中探しても見つからないの。甘えてもしょうがない。見つからない。
ううう。買わなきゃ。
というわけで、画像つきの詳しいレポートはまた明日以降に。しばしお待ちを。

そして今日は「映画秘宝」の発売日でもあった。
真木よう子さんが表紙の今月号は、
オーケンこと大槻ケンヂ氏の対談コーナーに水野がゲストで登場。
あと、夏の映画紹介で「さそり」にもちらりと触れているので、水野に興味がある方は
買って損のない号だと思う。

特にオーケンと水野の対談は、映画の話からプロペラ犬の話へとつながり、
特にこのブログを読んでくださってる方には面白い話がいろいろ出てくる。
てか、後半にガンガン私こと楠野の名前が出てくる。はずい。
前も書いたけど、オーケンはざっと20年近く前にオールナイトニッポンをやって以来の
知り合いなのだ。てか、個人的にはこの業界に入って初めて出来た趣味の近い友人だ。
友人のわりにここ5年くらい全く連絡しなくなっちゃったけど、だって携帯の番号
なくしちゃったんだもの。
そしたら水野がオーケンに対談で会うというので、ここぞとばかりに
「オーケンに連絡くれって言っておいて!」と懇願した。
おかげでこないだメールが来た。
いやーよかった。ありがとう映画秘宝さん。毎月買ってます。プロペラ犬もよろしく。
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快快から「まどろみ」へ、そして大事件!

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こちら、ただ今王子小劇場で「ジンジャーに乗って」公演中の快快(ファイファイ)
グッズ「ファイファイファイル」。
昨日、水野美紀とともに公演後のアフタートークにお招きしていただきました。
アフタートークはさておき、とにかく、まず、オモシロイッ!!!快快っ!!!

25日まで公演があるんですけど、
いやぁ、これねぇ、ほんっと刺激になりますわ。
なんだろうこの自由さ。そしてオモシロ&カッコいい。
で、これはもしかして演劇を見慣れた人よりも、小学生とか中学生とかが
見たほうがシンプルに「びっくり体験」として楽しめるんじゃないかと。
舞台や演劇にまつわる「声を潜めて鑑賞する」という息苦しさとは無縁の、
風通しの良さ。何より演じている彼ら自身が一番楽しんでいるし。

「プロペラ犬」と「快快」っていう、全く違う入り口からたまたま「舞台」っていう
ステージで出会った二つのグループ、ほんとに成り立ちも構成者の年齢も
全然違うんだけど、ほんと出会えて感謝感謝。
うちも頑張らないとなぁ。
あ、毎日当日券出るみたいですよ。

終演後、アフタートークは(たぶん)無難に終え、
快快のリーダー、北川さんとちょっとお話。
「メロさんまた今年も出してくださいよ~」とせがまれる。
メロさん、ほんっとに年下の女子に人気有るわ。

その後、そのまま池袋のあうるすぽっとに移動して玉置孝匡さんも出ている
「まどろみ」(倉持裕さん脚本、演出)を見る。
こちらはこちらで、また刺激的。
見た目は快快と正反対のところにあるのだけど、
「見る」「理解しようとする」「解釈しようとする」のではなく、
「体験する」「巻き込まれる」「感じる」舞台の面白さ、という意味では同じかも。
玉置さんの役が○○で、「それで最近髪を伸ばしてたのか!」と納得。

で、終演後に高山のえみさんも交えて一緒に飲む。
相変わらずのえみさんに「幼少期に土と葉っぱを食べてた男」として
面白がられた。俺の売りはそれだけではないのだが。

なんだかんだで朝5時まで飲み、
ウォッカトニックをたらふく食らって、いい感じで店を出たら台風のような雨&風。
それぞれ別れてタクシーを拾い、「ああ今日の舞台は面白かったなぁ」と
ご機嫌で家に帰った・・・はずだったのだけど。
そこで事件は起きた。

えっとねぇ、あのねぇ、
タクシー、事故りましたっ
てへっ!

いや違う、「てへ」ではない。
本当に、タクシーが事故っちゃったのだ。
右折しようとするこちらのタクシー。
後部座席に乗っている私、楠野さん。
で、ふっと横を見ると、なんだか向こうから猛スピードでタクシーが直進してくる。こっちに。
その瞬間、
「あ、俺、死ぬかも」
と思った。
いや、ウォッカトニック効果か、その瞬間は「ぎゃー」でも「うわ~!」でもなく、
なんか悟りの境地で、恐怖心全くなく。
「ドガアァン!!」という、アクション映画でしか聞いたことのない音&衝撃。
こっちのタクシーの横っ腹に突っ込まれたのだ。

とりあえず怪我は全くなかったのでこうやってここに書けるのだけど、
いやほんと、何もなくてよかった。
車は怖いよー。みんな気をつけてください。

で、おまわりさんが来た。
現場検証みたいなことをやっている間、証人として車内で30分ほど待ってたのだけど、
待っているうちになんだか酔いがどんどん回って気持ち悪くなってしまい。
ドアを開けて頭だけ出して「おえっ」ってちょい吐いたら、そこにおまわりさん来て
「大丈夫ですか!?救急車呼びましょうか?」って言われて、
なんだかもー、恥ずかしいやらなんやら。すんません、事故のせいではございません。

いやほんと、人生、どのタイミングで何があるかわからない。ほんとに。

モダンスイマーズ

オフオフシアターに、モダンスイマーズの新作「夜光ホテル」を見に行った。

一応書いておくと、オフオフシアターというのは、シモキタの中でも相当に
小劇場らしい小劇場。キャパたぶん80弱ほどのはず。
当日券狙いで行ったら、なんとかゲットできたものの最前列の桟敷席(座布団)の
しかもど真ん中。オフオフの桟敷席はほんと、目の前30センチで芝居が展開される。
もうほぼ、芝居と言うより家庭の一こまだ。というか、うちの母親とだってこんな近くで
接することは滅多にない。
そういう意味では家庭を超えている。オーバー・ザ・ファミリーだ。それは一体なんだ。
芝居の途中で、(たぶん)舞台の上のどなたかのお腹が「ぐー」となる音が聞こえた。
なんだか得した気分。なんだか。

そー言えば、昨日から王子小劇場では小指値改め快快の新作
「ジンジャーに乗って」がスタート。
さらに池袋のあうるすぽっとでは玉置孝匡さんが出ている「まどろみ」
(ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さん作演出)が始まった。
両方とも見なきゃ。見たい。
というか、快快のほうは19日にアフタートークに出なきゃ。わぁ。

ちなみに19日は月曜日。しかも15時からの昼公演。
平日のお昼にわざわざ足を運んでくださるお客様のありがたみを考えると、
果たしてこんな落ち着きのない男が公演後にトークしていいものかどうか。
お呼ばれしたからには、多少なりとも「おまけ」としておまけなりに、ちっとはお得感の
あるトークをできたらと思ってます。
プロペラ犬の第二回公演に関して、ちょっとぽろっと話しちゃうかも。

関根さんに会う

ひっさびさに事務所に行った。

基本、事務所に顔を出すことはあんまりない。
作家と言う仕事柄、事務所に行くようなことがないし、本当に年に数えるほどという感じ。
作家と言うのは、事務所に所属してても基本的にはそれぞれが「個人経営」
みたいなところがある。
かくいう私、楠野さんの場合はさらにその個人経営感覚を進めて
「プロペラ犬」というユニットを勝手に立ち上げてしまった。

もちろん、事務所に迷惑がかからぬように、自分らで金銭面その他のリスクは全て
背負うことにして、そのかわり、好き勝手にやらせてもらうという自由を貰った。
おかげさまで、好き放題にやらせてもらっている。ありがたいことです。

今日もちょっとした野暮用で、済ませたら帰るつもりだったのだけど、
今日は少しだけ長居した。
事務所の方に、近所の洋食屋さんでご飯をご馳走になって帰ってきてみたら、
珍しく関根さんが事務所にいた。関根さんの顔を見るのは半年ぶりくらいだ。

この場合、関根さんとは関根勤さんである。
関根さんとは同じ事務所で・・・というか、23年前、高3だった楠野さんに
「作家にならない?」と声をかけてくださったのが関根さん。
一般にいう師匠と弟子の関係とはちょっと違うが、ものすごく大切な恩人だ。
関根さんだけは裏切れない、といつも思う。こんないい人いないからだ。

関根さんとはどんな人か。こんなエピソードがある。
あれは確か12年くらい前。まだ日本で総合格闘技が今のように定着してない頃。
アメリカで「アルティメット・ファイティング」という総合格闘技大会が開かれ、
格闘技ファンの間ですんごく話題になっていた。
有名なグレイシー兄弟はこの大会から生まれた。
今のように地上波で格闘技が見られるなんていうことはありえず、一部マニアの
間でのみビデオ(海外で撮ったものをダビングして、誰かマニアが輸入したもの)
がやりとりされている・・・そんな時代だった。

関根さんからある日、
「楠野~!アルティメットのビデオ手に入れたから一緒に見よう」と電話があった。
エロ本を手に入れた田舎の中学生と基本的には変わらぬテンションである。
遅れたが、私、楠野さんも格闘技大好きで、関根さんと会うと必ず格闘技の話になる。
一もに二もなくOKした。

その夜、関根さんがうちにやってきた。
普通なら、缶ビールでも持ってやってくる。
しかし関根さんはアルコールがダメだ。
なので、袋に入ったせんべいを持ってやってきた。
いまどき、小学5年生だってもう少しアダルトな物を持ち寄って家に集まるのではないか。
袋菓子って。

で、いい大人二人、格闘技のビデオを見て「すげっ!」「うあああっ!なんすか今の技!」
とか言いながら、せんべいをぼりぼりつまんだ。

あっという間に時間は過ぎ、24時近くになった。
関根さんが突然、「あ、楠野、そろそろ帰らないと」と言い出した。
翌朝の仕事が早いのかなとでも思ったら、違った。
「だって終電に間に合わないから」と関根さん。
えーっ!電車乗って来てたんすか!終電って!

なぜかその日、関根さんは車ではなく電車で来てたのだ。
繰り返すが、せいぜい12年ぐらい前の話だ。
関根さんには地位もお金もマイカーも免許も十分にある。
でも、そーゆー人なのだ。関根さんは。
慌てて、二人して駅まで走った。10分ちょい。
何とか間に合い、関根さんは「じゃあ!」と笑顔で言って改札に消えていった。
完全に行動が中学生だ。というか、いまどきのすれた中学生よりはるかに
中学生だ。

関根さんは、それからもずーっと変わっていない。
今日も、豆みたいなものをぽりぽり食べながら、東方神起がいかに素晴らしいかについて
ものすごく熱っぽく語っていた。
最近、東方神起のメンバーになる妄想をするそうだ。
「メンバーの中で、ちょうど真ん中の年齢で入りたいんだよ」と関根さん。
「どうしてですか」と俺。
「一番上とか一番下だと、余計な気を使われるだろ?だから真ん中で、彼らの
潤滑油になりたいんだよ。で、疲れてたらマッサージをしてあげて・・・」
と、真剣な顔で語っていた。真剣に、潤滑油になりたいらしい。
尊敬の念をこめて、最大級の褒め言葉として書くが、
相変わらず狂っててほんと、すごいなぁ。

ちなみに、今日は夏のカンコンキンシアターの打ち合わせで事務所に来てたらしい。
そっかぁ、そんな季節だなぁ。
※     ※      ※     ※

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